前回、音読の効用として、繰り返し音読することで得られる、英文の発音、音調、リズムといった利点についてお話ししました。
もちろん、繰り返し音読すれば、英文そのものをおぼえることも容易に行うことができます。
前回、ここで取り上げた教材には、一つの大きな特徴があります。
わたしたちは、いままで英語の暗誦と言えば、たとえば、英語の単語帳の例文暗記であったり、教科書の例文をテストで記述したりというスタイルのモノばかりでした。
でも、音読により、作文力や、英文構想力がついてくる、ということも言えます。
そのまえに、今回は、私たちが、実際に英文を書いたり話したりするうえで、覚えてきた英文が、どのような形で生かせるか、という具体例を出してみましょう。
エブリでは、英検1級、準1級といった、上級の英語試験の対策講座も実施しています。
準1級では、次のような英作文が課題として出題されたことがあります。
Is it acceptable to keep animals in zoos?
(動物園で動物を飼うことはみとめられるか?)
これは、英検準1級の2018年第1回の問題として出されたもので、4つ挙げられているポイントのうち、二つを利用して、120-150語程度の英文を書くことが要求されている問題です。
その4つのポイントというのは、
Animal rights, Educational value, Endangered species, Living conditions の4つです。
つまり、「動物の権利」「教育的価値」「絶滅危惧種」「生涯教育」です。
じつは、私たちが音読の教材として使わせていただいている、講談社の「英会話・ぜったい・音読」には、Let’s Have a Debate! というレッスンがあり、その中で、「動物園の是非」について話し合っている部分があります。
絶滅危惧種には限りませんが、野生動物には人間の保護が必要、という文がありました。
Animals need human protection. For example, think about pandas. In the wild they sometimes can’t find enough to eat. They may be killed by people or other animals. But in zoos, pandas are protected. They are safe.
ほかにも、
教育的効果の部分では、
If we don’t have zoos, we won’t have a chance to see unusual animals.
という文があり、それぞれ、準1級の英作文を書くには、とても参考になる例ですね。
こうした例があれば、いつでも思い出して、英作文を書くことができます。
もちろん、このまま利用するのではなくても、英作文の書き方が実際に身について行く、というのも大きなメリットとして挙げることができます。
英作文は、私たちにとって、一番の苦手分野である、と言われる方もいらっしゃいます。
でも、たとえば、英検では、現在の採点方法として、英文読解、リスニング、英作文がほぼ3分の一ずつの均等の扱いです。
準1級だと、1次試験の受験時間は、90分くらいですから、30分以内に、120-150語の英文を書きあげなくてはなりません。
そうしたときに、こうした形で、今までに読んで、身体の中に入っている表現があれば、容易に作文を書きあげることができます。
エブリ・イングリッシュ・サービスでは、実際に生徒さんが必要とされる試験に備えての英文構成力を身に着けていただくためのコース、レッスンをご用意させていただいております。
ぜひ、こちらも参考になさってください。
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