ストーンヘンジの岩の起源①

ニューヨーク・タイムズの7月30日だったかと思いますが、興味深い記事が掲載されていました。

Where did the giants come from? つまり、「巨人はどこから来たのか?」で、主題としては、

Stonehenge rocks’ origin is being rethought, with a better geological match.  ストーンヘンジの岩の起源が現在、再検討中。新しい地質学的な研究によって。

それでは、読んでみましょう。

Back in the ’30s–the 1130s–the Welsh cleric Geoffrey of Monmouth created the impression that Stonehenge had been built as a memorial to a bunch of British nobles slain by the Saxons.

遡ること、30年代、つまり1130年代に、ウェールズの聖職者であった、モンマス町のジェフリィが、ストーンヘンジは、サクソン民族によって殺害されたイギリスの貴族たちの集団の記念に建てられた、という説を主張した。

In this “Historia Regum Britanniae,”  Geoffrey tells us that Merlin, the wizard of Arthurian legend, was enlisted to move a ring of giant mystical stones from Mount Killaraus in Ireland to what is commonly believed to be Salisbury Plain, a chalk plateau in southern England, where Stonehenge is located.

この「ヒストリア・レガン・ブリタニア」において、ジェフリィは、私たちに、アーサー王伝説に登場する魔法使いである、マーリンがアイルランドのキララズ山から、この円形の巨大岩石の輪を持ち込んだのだ、と書いている。その場所は、サルスベリー平野で、これは、ストーンヘンジが立っている、イギリス南部の白亜の台地である。

Back in the ’50s–the 1950s–a chunk of rock went missing from the magical tumble of megaliths that now comprise Stonehengi.

1950年ごろまでさかのぼると、現在ストーンヘンジを構成している乱雑に積み上げられた巨大岩石集団から岩の塊が消えている。

The chunk, a three-and-a-half -foot cylindrical core, had been drilled out of one of the site’s massive sarsen stones during repairs and taken home by an employee of the diamond-cutting firm that carried out the work.

この塊、つまり9フィート半の円筒形の核の部分は、ダイアモンドの切断を担当していた会社の重病院により、修復中か、家に持ち帰るところで、この場所の巨大な大砂岩のひとつが、切り出された。

The core, recently repatriated after 60 years, turned out to be pivotal to an academic paper published this week in the Journal Science Advances.

この塊の核の部分は、その後、60年後に送り返されたものだが、今週、科学雑誌サイエンス・アドヴァンスに掲載された、学術論文の、いわば中心部分にあたるところだ。

The study pinpointed the source of the sarsens, a mystery that has long bedeviled geologists and archaeologists.

この研究は、大砂岩の出土地を的確に指摘している。これは、長年にわたり、地質学者や考古学者を悩ませていた問題である。

 

ニューヨークタイムズは、各国の社会・文化について、興味深い資料を掲載することがよくありますが、この記事は、いわば、現代のミステリー・ゾーンとてもいうべき、ストーンヘンジについて書いており、なかなか興味のもてる問題だと思います。

ここで使用した、ニューヨークタイムズは、ジャパンタイムズ紙が、毎日、同時に配達しているいわば、付録のようなものです。ジャパンタイムズ紙は、当然、国内問題を中心に報じていますが、ニューヨークタイムズは、世界的な記事が載せられていて、双方で補完し合っていると言ってもよいでしょう。

こうした時事問題については、タイムは、深堀はしているのですが、どうしても、記事の量としては、少ないので、参考になると思います。

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