ちょっとびっくりな強力な論法も出てきたところで、いよいよ最終回。
⑥1 It is true that the E.U. countries are wary of getting caught in the crossfire between Washington and Beijing–or of having to choose between an American or a Chinese technology ecosystem. Nevertheless, last year the European Union labeled China a “systematic rival”–much to the chagrin of the Chinese, who are currently trying to divide and buy off Eastern Europe from its Western brethren.
実際、EU諸国は、ワシントンと北京とのもめ事に関して心配している。あるいは、アメリカと中国のどちらの技術を選ばなくてはならないか、の選択をすることに。にもかかわらず、昨年、EUは、中国に「システマティックなライバル」というレッテルを張った。中国に対するかなりのくやしさを持ちつつ。というのは、この国は、現在、東ヨーロッパを西洋諸国の同志から、分離させようとしているからだ。
⑥2 The thing China fears most is the one thing Trump refused to build–a united coalition that includes the Trans-Pacific Partnership, the United States and the European Union, built around Washington and Berlin.
中国が最も恐れていることは、トランプが築き上げることを拒否しているものだ。つまり、環太平洋パートナーシップであり、アメリカとEUとが、ワシントンとベルリンを中心に築きあげるものだ。
⑥3 The economist Tyler Cowen put it well of Bloomberg View the other day; The Trump China hawks “were right about everything, except how to deal with China.”
経済学者のテイラー・コーウェンは先日、ブルームバーグ・ヴューに次のように書いた。「対中国強硬派」のトランプは、中国に対してどう対処するか、という点以外では、全てにおいてただしい」
⑥4 The great grand strategy chess move of the 1970s was Richard Nixon and Henry Kissinger building an alliance between China and America to contain the Soviet Union. The great grand strategy chess move today is building an alliance between the United States and Germany to counterbalance China.
1970年代における、国際政治というチェスの最大の戦略は、リチャード・ニクソンとヘンリー・キッシンジャーが、ソヴィエト連邦を封じ込めるために、中国とアメリカとの間に同盟を築き上げることだった。今日の戦略は、中国とのバランスを取るために、アメリカとドイツの間に同盟を作り上げることだ。
今回の記事は、書かれている内容もさることながら、わかりやすい英文で、自分の主張を効率的に述べる、という点において、参考になる部分がきわめて多い、良い文章であったと思います。
特に、ある程度、アメリカの政治史を知っている人であれば、(あるいは、あまり知らなくても、断片的に人名などを記憶している人なら)ビッグネームを巧みに使って、話しを面白く作り上げている様が分かりやすいと思います。
ぜひ、こうした英文を利用して、英語の勉強を進めていきましょう。
興味のある方は、エブリ・イングリッシュ・サービスまでご連絡ください。tel; 052-934-1030