地元書店は四苦八苦①

じつは、わたしは、本がなければ、一日も過ごすことができない活字中毒者です。

そんな私にとって、ゆゆしき問題というのは、書店が消滅していく、という現状。

毎日毎日、心の友のミステリ小説を読み漁っていますが、悲しい事に、出版点数も下降気味。

本を買う人よりも、電子書籍を購入する人のほうが増えている現状は、残念としか言いようがありません。

今回、ニューヨークタイムズでも、この問題を取り上げて、それぞれ、地元社会に密着していた書店が、廃業の危機に直面しているという記事を載せています。

それでは、見ていきましょう。

Local bookstores put the word out; They’re struggling

The signs started appearing in bookstore windows this week. 

“Buy books from people who want to sell books, not colonize the moon.”

“Amazon, please leave the dystopia to Orwell.”

“If you want Amazon to be the world’s only retailer, keep shopping there.”

The message; Buy from these shops, or they won’t be around much longer.  According to the American Booksellers Association, which developed the campaign, more than one independent book store has closed each week since the pandemic began.  Many of those still standing are staring down the crucial holiday season and seeing a toxic mix of higher expenses, lower sales and enormous uncertainty.

地元書店が四苦八苦(The New York Times)

①1 書店のガラスにこの掲示が現れだしたのは、今週だ。

①2 「売りたい人から本を買ってください。月に移住してしまうのではなく」

①3 「アマゾン社さま。欠陥社会をオーウェルの状態まで放置しないで」

①4 「もしアマゾンだけが世界で唯一の小売店になることがご希望なら、アマゾンから買い続けてください」

①5 メッセージ; これらの書店で買ってください。そうでなければこの書店はもう長くありません」アメリカ書店組合によれば、この組合がキャンペーンを行っているのだが、コロナウイルスの感染が始まって以来、毎週、一件以上のチェーンに加わらない書店が閉店している。そうした書店のまだ重要な休みの季節をにらんでいる。そして高い費用と低い売り上げ、そして経済的な不安定さという毒のカクテルを目にしている。

Even though book sales have been a bright spot in an exceedingly grim national economy–they rose more than 6 percent so far this year from last year, according to NPD Book Scan–most of those purchases are not going through independent stores.  Surging interest in specific categories, like educational books and titles on race and anti-racism, continues to help some booksellers but has dropped off for others. 

①6 本の売り上げは、かなり厳しい国家経済においては、まだ明るい材料ではあるが。というのもNPDBookScanによれば、昨年から今年にかけて6%の上昇を見せているこうした売り上げの大部分は、個々の書店によるものではない。特別なカテゴリーの急速な売り上げ、例えば、教育や、人種、そして人種差別反対といったものはまだ一部の書店にとっては、売上増進に役に立っているものの、他の各店にとっては、売り上げはむしろ、意外なほど、落ちている。

なんと、非常に残念な数字です。毎年、東京、神田にでかけては、古本などを買い込んでくる私にとっても活字本読者の減少は、とても悔しいです。

巨大マーケットであるアマゾンは、いまや、世界中の紙の本を一手に扱う、世界唯一の書店になりかねない。

だとすると、弱小言語である、日本語の書物は、それこそ地球上から、姿を消してしまいかねません。

まだ、「鬼滅の刃」などの「超」のつくベストセラーを出し続けている日本のマーケットは、世界的にも強大なマーケットを維持し続けてはいます。

でも、総読者数の少ない日本語の書物は、特に読者を選ぶものであればあるほど、絶滅危惧種になりかねない不安があります。

英語を教えている人間としても、最近の学習者の中には、あまり「本を読む」習慣のない方がいて、作文や、長文の読み込みに、あまり興味、関心のない方が増えているように思います。

英検などでも、自由英作文や、面接における時事問題の取り上げなどが見えますが、全体にこうした問題に対する取り組み方がよくわからない、という方も多くいるようです。

できれば、活字の本の読書量も、もう少し増やしていただけると、英語能力もそれに合わせて、素地ができるのではないか、と考えています。

 

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