多くの方にとっては、来週、28日に迫った英検1級2次対策のお話をさせていただきます。
英検1級の2次試験には、大きな特徴があります。
スピーチである、ということです。
そんなことは当たり前だ、という方も多いでしょうが、ちょっとお待ちください。
スピーチだ、ということは、予定した通りには進まない、ということです。
たとえば、よく既出問題のテキストに見られるケースですが、2分間で話せる内容を用意したテキスト。
これが、10、20、あるいは50といった数のテキストが用意されているもの。
確かに、例外なく暗記すれば、合格できるでしょう。
でも、実際には、暗記内容が頭から飛んでしまい、あやふやになってしまったり、何も言えなくなることも多い。
さらに、途中から言えなくなるケースもあります。
時間切れになって、言いたいことが言えないということが非常に多い。
たとえば、あなたのスピーチが次のような構成でできているとしましょう。
「私は○○に賛成です。理由は二つあります。一つ目は、××です。つまり・・」
こう進めていきました。
一つ目の理由は何とかある程度まで語ることができました。
さて、二つ目、となる直前に、時間切れになってしまう。
あなたの出した理由は一つだけ。
二つ目には全く触れていませんから、言わなかったのと同じ。
理由は二つ、と言っているだけにつらいところ。
あるいは、こんな場合もあるかもしれません。
「私は女性の受けている差別についてお話ししたいと思います。差別というのは、○○という意味で、例えば、職業に就く場合や、大学受験などの場合におこるものです」
はい、時間切れ。
差別の定義というか、ケースを言っただけでスピーチ時間が無くなってしまいました。
実際に、私たちは、なかなか日常で英語を話す機会がないため、準備時間の1分で、ある程度の構成を組み立てておくことが苦手です。
少しもたもたしていると、あっという間に時間が来てしまいます。
このような事態を避けるためには、次の3点を心掛けましょう。
理由が二つ、と言いたいなら、キャッチフレーズでもいいので、二つ目を言ってしまいましょう。
たとえば、「女性の差別についてお話しします。美しさという差別。それから、性別という差別です」
こういえば、美しさについて話した後、【性別】という差別について何も言ってなくても、親切なジャッジなら、「二つ目におっしゃろうとした【性別】とはどういう意味ですか」と質問してくれることもあります。
これだと、スピーチ時間を余分にもらえたようなものですね。
そうでなくても、【性別】という言葉から、ある程度内容を推察してくださるジャッジの方もいます。
つまり、数年前、いくつかの大学の医学部で、女性の点をマイナスしたり、女性は合格させないようにした、といったケースがありました。
性別、という言葉から、こうした事例を思い出していただけることも多いです。
ですから、できるだけ、ジャッジにヒントを与えるように、スピーチの始めの部分にこうした情報をできるだけ詰め込んでいくことが参考になります。
もう一つ。
これも以前出題されたものですが、「日本では、英語の代わりに中国語を必須言語として学習すべし」というトピックがありました。
こうしたトピックでは、手間、暇、金というものが必要な要素として考えられます。
そこで、理由として、Effort, Time, Money の3つを出せば、詳しく説明しなくても、ジャッジの方には、簡単に想像していただくことができます。
たとえば、
「中国語を必須言語に指定することには反対です。
日本には、長らく英語を学習してきた歴史があります。
いいかえると、指導法や学習法が確立されています。中国語にはそのような確立された方法がありません。
言語学習には時間がかかります。今まで積み重ねてきた英語を捨てて、別の言語を採択するには、また非常に長い時間が必要です。
最後に費用です。教材開発、そして、新しい教科書の作成、普及には多くのお金が必要です。
以上の理由から、中国語の必須言語化に反対します」
こうまとめてしまえば、十分2分で話すことのできるスピーチになります。
英検1級、準1級、2級の受験は、名古屋市新栄のエブリ・イングリッシュ・サービスまで!
今回、各級の受験者は、ほぼ全員、1次試験に合格し、2次試験を受験します!
お問い合わせ、授業見学はご覧のホームページから、または電話052-934-1030まで!!