昨年10月14日号のタイムの記事に、興味深いものがありました。
Why is going to the pharmacy so miserable these days?(悲惨な薬局経営)
先日も、レストラン系のお店が、経営不振で閉店が相次ぐ、という記事が載っていたのですが、今回は薬局のお話です。
簡単に言うと、薬局業界をコントロールしている、三大薬品制作会社が、共同して、ネットワークを作り、薬局の薬品製造を妨害しており、特にインシュリン(糖尿病の患者の方には欠かせない薬品です)関係の薬品について価格コントロールを実施している、というものです。
裁判所は、結構厳しい態度をとったようですが、先だって、日本でも政府の発表した、高額な薬品を使わなければならない患者の方に、薬価を減らす方策をとる、という、従来実施されていた方法があります。
これを、徐々に減らしていく、という報道でした。
できるだけ早く実施する方向のようですが、これを実施すると、それこそ、子供さんのいるご家族の方などでは、子供をとるか、病気の親の治療をとるか、といった悲惨なことになりかねません。
また、あまり触れられてはいなかったようですが、実際に、結婚や、妊娠をあきらめてしまうというケースも、今後起こってくるかもしれません。
私の知人にも、高度の病気を持っているために、事実上、結婚もできないような状況にいらっしゃる方も見えます。
私たちは、日本という、今まで恵まれていた社会にいたため、かなり医療品にお金がかかっても、国家が何とか面倒を見てくれた、という状況がありました。
でも、現在のように、税が増えてくると、なかなかそういう生活も送りにくくなってしまうようです。
たとえば、一部の病気のように、命にかかわらないような、医学品は、一般の薬局で買い、重要な病気に関わる医薬品は、病院の薬局で手に入れるようにするべき、という時代が近づいてきているのだ、と思います。
今日は、つい、タイムの記事や、最近の問題に対して、少し思うところがあり、書かせていただきました。
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