ストラディバリウスのヴァイオリン

億という金額になるヴァイオリンの名器、ストラディバリウスは、なぜこんなに素晴らしい音色なのか。

今回の英検一級の問題にはそのお話が出ています。

そもそもストラディバリウスのヴァイオリンというのは1600年代半ばから1700年代初頭にかけてイタリアの職人、アントニオ・ストラディバリウスが作成したものです。
その素晴らしい音色は、その木材が大聖堂のもので、長年にわたりベルの音の振動に触れていたことから生まれた、という定説があったそうです。
残念ながら、その説は事実ではなさそうで、木材はそこまで古くはない、とのこと。

では、その音色に隠された秘密は?
木材をCTスキャンで調べたところ、密度が一定だったということらしい。
でも、これもストラディバリウス製作の現存する650ほどのヴァイオリンすべてを調べたわけではありません。

新しい説としては、防虫加工のために使用されたニスのようなものが、木材の構造を弱めた、というものもあるようです。

いずれにせよ、その秘密については、伝えられておらず、おそらくストラディバリウス本人も、気づいてはいなかったのではないか、と締めくくられています。

さて、そのストラディバリウスですが、先日インターネットを見ていたら、何人かの音楽の専門家が、ほかの楽器と聞き比べてみたところ、もっと安いものの方が音色がいい、という結果になったという記述がありました。

まあ、毎年恒例になっているワインなどを飲ませて一流芸能人かどうか判定するという番組がありますが、こうした判定はすごく難しい、ということなのか、ストラディバリウスの「比類なき音色」は、伝説にすぎないということなのか・・・?

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