英検1級の面接は、面接試験の中でも難関の一つといってよいでしょう。
試験会場に入室しますと、受験級の確認と名前等のチェックがあります。
そのあと、簡単な会話ないし自己紹介と続きます。
この会話は、特に点数に加算されませんので心配する必要はありません。
会話で少しでも緊張がほぐれたところで、試験に入ります。
1級では、カードが渡され、そこについている5つのトピックから一つ選んで準備します。
この時に、迷わないこと。
一度決めたら、もうそれ一本で突き進みます。
1分間の準備時間で、他のことを考えている余裕はありません。
スピーチがスタートします。
選んだスピーチのタイトルと、肯定、否定のどちらに立っているかをはっきり表明します。
スピーチで、一番大切なのは構成です。
自分がどのテーマについて、どういう立場で話すのかを言います。
Is the use of surveillance cameras in public places a good thing? というテーマが出題されたことがあります。
I think surveillance cameras in public places are useful because they preserve crimes and the films are used as evidence. という感じで、まず立場、それからその理由を簡単にあげておいて、それから詳しく説明します。
もちろん、理由は冒頭ではなくfor the following reasons. にしておいて、あとから述べても構いません。
以前はエピソード中心のスピーチも有効だったようですが、現在では、1次試験同様、論理的な構成のスピーチが良いので、注意しましょう。
もう直前ですから、できる準備としては次の二つを勧めます。
ひとつはブレーンストーミング。トピックを見て、思いつくスピーチのアイディアを出します。タイトルを見て、頭が空白になってしまうのを避けるためです。カードには5つのタイトルが書かれていますから、自分のできそうなものが一つもない、というのはあまりなさそうですが、それでもキキメの単語が自信が持てないものであったり、いうべきネタが全くない、というトピックだったりすることもあります。
そうした時には、即興的に思いつくものを語るしかないので、この練習は役に立ちます。
もうひとつは、新聞やテレビのニュースのアウトラインだけでも即興的に英語にする。正規な英語ではないかもしれませんが、一通りでも英語にするだけでもずいぶん精神的に楽になります。
英検1級2次で合格の栄冠を勝ち取るためには、ある程度の期間、英語で発送するような練習が必要です。
残された時間はわずかですが、集中させて、合格を勝ち取ってください。