英検準1級合格への道(5)

長文のイメージ化に入る前にもう一つ触れておきたいことがあります。

準1級にも英作文はあるのですが、現在のところ、すごく断片的な感じがします。

たとえば、「日本のことについてのテレビ番組を見た」のだが、「多くの人がリタイアしたら田舎に住みたいと言っている、なぜか」とか、「否かと町とではどちらが子育てに向いているか」などで、あまり系統だった文章を書く必要がない。

面接試験でも、同じことが言えます。

四つのシーンからなるあるストーリィの説明をした後、関係があると言えばある、ないと言えば内容な質問が3つあります。

たとえば、学校における携帯電話を話を説明で取り上げているのであれば、そのあとに、「学校へ携帯電話を持っていくことには賛成か反対か」とか、「親はどこまで子供の携帯電話の使用に干渉すべきか」という突っ込んだ質問をしてほしいのですが、現在の出題では、そういう形にはならず、ぎりぎり学校に関係がある「親は子供に教育費を使いすぎているか」とか、「学校行事にどこまでかかわるべきか」あたりで、話題が広がりすぎている印象です。

せっかく、携帯電話という非常にタイムリーで、かつ、問題提起できる範囲の広いものを選んでいるのであれば、ぜひ、このあたりで話してほしいな、というのが私の考えです。

そこで、実際に学習する場合には、やさしめの英語で書かれた、あるテキストの話題について読んだり、聞いたりした後には、自分なりの表現で、話の内容をまとめたり、可能なら賛成、反対を言ってみるところまでやってみてほしいのです。

以前、高校生の方たちのレッスンで、あるショート・ストーリィを聞き、そのあと、それに関する質問に答えて、さらに、英語で要約し、難しいようなら、登場人物の一人になったつもりで、話を説明する、というような練習をしたところ、わりに評判がよかった思い出があります。

この方法がよいのは、毎回、このような活動がある、と認識すると、レッスンを受けている方たちの間で、無意識に、英文や表現を少しでも覚えていこう、という気持ちが生じることにあります。

なにしろ、表現をすこしでも暗記できれば、その分、説明するのが楽になるわけですから。

人間は、面白い生き物で、少しでも楽になる、とか、逆に損をする、といったことには敏感で、そうした動機を与えることで、暗記効果があがったりします。

一度試してみてはいかがでしょうか。

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