最新の英検準1級の問題から、出題されやすいタイプの長文をピックアップしてみます。
これは2015年度第3回出題の長文の一部です。
・・though railroads made it possible to ship them to cities where factories were located, companies faced a great challenge in hiring and maintaining the sizable workforces required to supply resources to their factories.
重要表現を拾ってみましょう。
made it possible のところは、使役動詞madeのあとに仮目的語としてitをおいて、to ship them to cities の代用にしています。そしてそのあとpossibleがきています。「それ(つまりそれらを年まで運搬すること)を可能にした」
ちなみに、them は resources (原材料)を指し、ship は「運搬する」といういみです。
したがって、前半は、「鉄道のおかげで、工場のある都市部に原材料を運搬することは可能になったが」となります。
後半部(2行目から)での重要表現。
face は「直面する」、challenge は「挑戦」の意味もありますが、ここでは「難問」。そのあとのinは、「~という点において」。
sizable あるいは sizeable は「かなり大量の」で、workforceは文字通り「労働力」となります。
問題は次のrequiredで、これはworkforcesを主語とする動詞(過去形)ではなくて、本来ならwhich are の形が省かれている、「・・するため必要とされる」という意味の過去分詞、後ろから前にかかっています。
後半部を通して意味を取っていくと、
「・・可能になったが、企業は工場へ原材料を供給するため必要とされるかなりの労働力を雇い入れ、維持するために、大きな困難に直面した」
ということになります。
準1級以上の級になると、必須の単語の全体量が増えるだけでなく、それぞれの単語の別の使い方や、違った意味も押さえておかなくてはなりません。
そこが難しいところだと言えます。