英検に出る英語(1)

準1級の長文問題から、気になる文をピックアップしてみました。

これは2016年1月の問題です。(2015年度3回)

Company towns addressed these issues by offering better incomes and planned communities with comfortable housing and affordable schools and entertainment.

addressという動詞が出ています。これは「演説する」とか「住所」という意味ではおなじみですが、準1級以上の級では、「(問題などに)取り組む」という意味で頻出する、要注意単語です。

issue ですが、これは、problem 同様、「問題」という意味ですが、problemに比べて、緊急性が高くて、重要な問題だと考えてください。

planned communities は「都市計画のできている地域社会」のことです。

affordableはおおざっぱな言い方をすれば「費用の安い」。

company town というのは、ある企業が、その労働者を、ある地域一帯に集めて、集合住宅のようなものを立て、さらにお店や、娯楽施設、ひいては学校などの公共施設までそろえて、住みやすい地域を作り上げたもの。

もちろん、労働力の安定確保と、その企業の製品を販売し、ある程度従業員を企業主導の生活に取り込んでしまうためのものであります。

というわけで、

address ~by ・・ing の構造で、「・・することによって、~にとりくむ」というのが、文全体のおおすじになっていますから、

「企業都市は、高収入や、快適な家や、安価な学校や、娯楽をそなえた都市計画のできた社会を提供することで、このような問題に取り組んだ」

と理解していただければよいということになります。

この部分に関しては、どちらかというと、単語の問題が大きいです。

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