英検の英作文(1)

今回の英検改訂で、一番目を引くのは、自由英作文の導入です。

1級では、ポイントの提示がなくなり、少し長めになること。

準1級では、メールタイプではなく、意見についてポイントから選択して論じなくてはならないこと。

2級では、今までにはなかった、自由英作文が登場すること。

いずれにしても、自分なりに、与えられたテーマに対して、賛成か、反対かを考えて、その理由をポイントという形でまとめ、そのあとに説明をしなくてはなりません。

たとえば、学校で、スマホ使用を制限することに、賛成?反対?という具合です。

ポイントというのは、どの部分で論じるか、ということです。

スマホ利用に関していえば、「授業の邪魔」「便利」「緊急の場合」「すぐに返信しなくてはならない」などがあげられます。

「授業の邪魔」=いつ、携帯電話で連絡があるかわからない。テストの最中、授業の間、あるいは部活動で携帯から離れている時。こうしたときにかかってくると、学生の本分である、学業にさしつかえてしまう。

「便利」=学校の休み時間は、10分程度の限られた時間しかないので、情報を伝達するのに、すぐ相手に連絡を取ることのできるケータイはとても便利。

「緊急の場合」=家族が事故にあったり、どこかで待ち合わせなくてはならない場合、ケータイでの連絡は、とても楽。相手がずぐに出るし、おおざっぱに場所を打ち合わせておくだけで、現場で出会うことができる。

「すぐに返信しなくてはならない」=緊急のものでなくても、メールやラインの連絡を受けたらすぐに返信しないと、相手が不安になって、次々と連絡をしてきてしまうことがある。

このようにして、ポイントとそれに伴う説明を検討していくと、学校に携帯を持ってくることの賛成・反対論がまとまるので、どちらか、自分の書きやすいほうに決めて、書いていくことになります。

コメントは受け付けていません。