英語の授業はすべて英語で、は可能か?
現在、英語教育の改正が進んでいます。
その目玉は、実用英語。
早い話が、英語を話せるようにする、ということです。
そして、そのために打ち上げられている方法が、英語の授業はすべて英語で実施する、というもの。
少し考えれば、これがいかに暴挙なのか、すぐわかると思うのですが、なぜ、誰の反対もなく、スルーされているのかが、謎です。
なぜいけないか。
当たり前の話ですが、初心者のひとに、いくら海外ドラマの英語バージョンを、字幕なしで見せても、英語はできるようになりません。
多くの方は、幼児教育の英語を想定されているかもしれません。
歌や、踊りで楽しく学ぶ。
そこまでは良いです。
ただ、果たしてそれで、総理大臣が政治問題を大統領と話すことができるのでしょうか。
「中学、高校で6年もやっているのに、ちょっとした日常会話さえできない」
とおっしゃる人は多い。
でも、「日常会話」が、どれほどの話題を含むものか、お考えいただきたい。
韓国と北朝鮮の首脳会議。
テレビや新聞は、この記事一色です。
ということは、この話題が、さしあたり今日の「日常会話」です。
決して簡単なことではありません。
まず、わたしたちが実現したい目標が、実現可能性のどのくらいあるものなのか、考えるところからすべては始まります。