英検1級のスピーチの方法をお話しするときに、「頭の中で図面を描いて、できるだけそれを伝えるようにするとわかりやすいスピーチになる」という説明をすることがあります。
これは、村山涼一さんがソフトバンクから出している「論理的に考える技術」を参考にした言い方です。
この本の中で村山さんは、「図形化することで考えはこんなにまとまる」というアイディアを中心に話を進めていきます。
まず、考え方のパターンを提示します。
同じレベルの文章をならべる「並列」や、複数の事例から、一つの考え方を導き出す「帰納」、逆に一つの事例から複数の事例に考えの広がる「演繹」といった具合。
このパターンの数は多いのですが、中にある考え方自体は、日常生活でよく出会うものなので、よくわかります。
そのパターン分類を利用して、実際の文章を読み取っていきます。
こうした分析から、実作へと進んでいきます。
ここまで来て、ようやく、自分が書いていく作文なり、スピーチなりの参考になる部分が出てきます。
もちろん、ここまで読まなくては応用できないわけではありません。
村山さんは、このプロセスをいっぱい図を使ってわかりやすく説明しています。
他の方の話を聞いたり、自分でスピーチや作文など書くときにこのパターンの考え方を利用すると、わかりやすい話し方ができそうです。