英語に限らず、他の方にお話をする場合には、具体的に語ることがとても大切です。
ペットを飼うことの大切さを話すとします。
ペットを飼えば、気持ちの上で癒しになる、命の大切さがわかる、そして、物事に対する愛情を持つことができる、と言ったとします。
このとき、ご自分が飼っていた犬の話をいれていただくと、聞いている方にも想像しやすい、わかりやすい話になります。
癒す、といわれても、どういう点でなのかわかりません。
今回の東日本大震災で、家族を亡くされた方が、たまたま被災された近くで見つけた犬を飼い始めたことで、新たに生きる希望がわいてきた、というニュースを聞いたことがあります。
震災では、人間ももちろんですが、多くのペットが飼い主と離れて取り残されてしまったりしたようです。
でも、犬は、どんなに苦しくても自分で命を捨てようとは考えません。
病気になっても、大けがをしても、自分のやれることを一生懸命やって生きていく動物たちの姿に、励まされることも多くあります。
私も以前、ハムスターを飼っていたことがあります。
ある日、気がついたら、後ろ足が一つ、ねじれてしまっていました。
あわてて獣医さんに連れていくと、「これを直すことはできません。でも、いずれ、この部分は取れてしまって、この子はそれがなくても強く生きていきます」といわれました。
動物の強さに衝撃を受けた体験です。