7.3回書き直す
英語でエッセイを書く場合には3回書き直すことにしています。
1回目は、とにかく思い付いた理由を書いて、ひと通りまとめます。
「手書きの履歴書」であれば、「手間」「お金」「時間」といった具合。
さらに詳しく考えていくと、「手書きの履歴書」では「執筆者のやる気が理解できる」といったメリットも考えられます。
「手間」をかけるからですし、「丁寧さ」もあるから。
では、それに対抗する考え方として、「手書き」だと時間がかかりすぎる、
メールだったらすぐに返信できるのに。とか、日常生活では手書きの書類を書く機会がほとんどない。といったことも言えるかもしれない。
こうしたことを考えて、内容だけではなく、立場も変えてしまうことさえあります。この作業が2回目です。
次に3回目ですが、ここでは、理由をより明確にキャッチフレーズにしてみたり、表現をわかりやすいものに変えたりします。
この段階になると、日常使われている「手書き」のあり方と、「履歴書」のもつ特殊なポジションという違いにも目が向きますから、次のような論を建てることも可能です。
「手書き履歴書は残る」→「入社したい気持ちが現れる」「本人の隠された性格が出る」「日ごろ使わない特別な作業で、気が引き締まる」
「残らない」→「メールは要点がはっきりしている」「メールは速い」「メールは実戦的」
これだと、手書き履歴書の特殊性と、メールの効率の良さを中心軸にして論を進めていくことができます。
文章としては、かなりまとまってきた感じです。
もちろん、試験の最中に、時間に追われているときであれば、これだけ丁寧に推敲することはできません。
でも、実際に試験を受けるまでに、何度もこのやり方で作文を書く練習をしておくと、実際に与えられたテーマを即興で書かなくてはならない時でも、すぐにまとめられるようです。
エブリの生徒さんの中でも、熱心に英作文を書いてくださった方たちは、時間がない場合でも、満点に近い得点で合格された方もたくさんいます。
まずは、自分の書いた文を2回見直してみるだけでも、かなり参考になると思います。