テーマ英作文の書き方のコツ11

10.話すように書け、は無理

  私が、学生だった頃、国語の授業で、作文を書かなくてはならないことが何回もありました。

  修学旅行について感想を述べよ、といわれても、「楽しかった」以外には書くこともありません。

  先生は、「話すようにかけ」といいましたが、それに従うと、「だらだらした文を書くな」と言われてしまいます。

  教員になってから、授業の進め方を検討するために、シナリオのように授業で話すことを書いたことがあります。

  この時思ったのは、「話すように書く」ことは無理ですが、「書いたように話すことで、授業はうまくいく」ということでした。

  英語で授業をする場合も、シナリオを書くことで、ある程度、まとまったかたちで実践することができました。

  これは、シナリオという形をとることで、授業のポイントが浮き彫りにされることがあります。

  また、それぞれの表現を一通り考えてみることで、授業の最中に表現とか、進行に悩まなくてよいという点もあるでしょう。

  留学経験もなく、周りにいつも話のできるネイティブもいませんでしたが、授業の進め方をまとめていくことで、徐々に話ができるようになってきました。

  英会話の指導でも同じことがいえます。

  実際に英語を話すときに何をどう話していいかわからない、という人は多いと思います。

  どんなトピックでもよいので、それについて、自分が話すシナリオを書いてみましょう。

  そうすると、実際にそういう場面になっても、あまり困らずに話を進めていくことができます。

  話すように書くのではなく、書くように話せば、意外にうまくいくものです。

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