テーマ英作文の書き方のコツ12

11.ぱっと読んでわからなければ悪文

英検1級の問題を眺めていると、本当に難しい文章が多くて、読んでいても大変です。

でも、この文章は、決して悪い文章というわけではなくて、むずかしい、ということなのです。

ところが、私たちが書く英文では、「ぱっと読んでわからなければ悪文である」と断定してしまってよいでしょう。

「ぱっと読んだ」時に分からないのには理由があります。

第一に、主語、動詞がすっきりしていないこと。

ネイティブの書いた英文であれば、修飾語句がかなり多くても、結構すっきり英文のフォーマットが見えてくるものなのですが、わたしたちノンネイティブの作品では、そのあたりがあいまいに見えてしまいます。

第二に、論旨がわかりにくいこと。

これは、このコーナーでも何度か述べているのですが、どうしても私たちは文章を書くにあたって、ついつい脇道というか、余分な気遣いを含んでしまって、メッセージそのものの迫力がぼけてしまう傾向があるようです。

最後に、むやみと難しい表現を使いたがる、という点です。

英検1級の問題などは、冒頭述べた通りで文章が難しい。

それを読んでいる私たちも、ついつい、難しい文章を書こうとしてしまう。

悲しいことに、私たちはネイティブではないがゆえに、難しい文章が、難しいだけではなくて、意味不明の文章になってしまうことが多い、ということです。

とりあえず、わかりやすい文章を書くことを心掛けるのが、私たちにとっては一番安全な道のようですね。

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