消しゴムを捨てて、勉強しよう!

「書を捨てて、町へ出よう」というベストセラーが昔ありました。

今回は、「消しゴムを捨てて、勉強しよう」をテーマに書こうと思います。

生徒さんの中には、二丁拳銃のように、片手にエンピツ、もう一方に消しゴムをもって授業に臨む方がみえます。
授業が進むにつれ、右手の鉛筆でノートをとり、左の消しゴムでごしごし。
なかなか器用です。

ただ、残念ながら、この器用さは、学習には生きていないのです。

書く。間違えたらすぐに消して、また書きなおす。
ノートが書きあがるころには、間違いは残っていないのです。
これは実にもったいないこと。

解答していく中で間違いをしたわけです。
ケアレス・ミス? スペル・ミスのような、習慣になってしまったもの?
熟考が十分でなかったことが原因になったまちがいもあるでしょう。

いずれも、自分が起こす間違いの可能性を表しています。

そして、赤で訂正してあるミスは、間違いの具体的リストのようなもの。
貴重な財産です。
試験の前にこのノートを見直せば、してしまいやすい間違いを防ぐことができるでしょう。

資料的な価値のある自分の間違いを、すぐさま消してしまうのは、本当に残念。

レッスンをしていて、わたしがメモをとっている時、のぞきこもうとする生徒さんがいます。
このメモも同じです。
みなさんが無意識でしているミスが、指導のヒントになってきます。

思い切って、教室では消しゴムの使用をやめ、ミスは資料として活かしましょう。
と、いうわけで、
「消しゴムを捨てて、勉強しよう!」

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