英語を音読していると、つい陥ってしまう悪い癖があります。
それは、自分なりの音を出してしまうこと。
わたしたちは、生まれたときから日本語になじんでいますから、新しい音を聞くと、日本語の似た音を探します。そして、それを口にします。
残念ながら、それをしている限り、英語らしい音声を生み出すことはできません。
繰り返し練習しても、日本語英語の再生産になってしまいます。
そこで、やってほしいことがあります。
CDなりで、原音、つまり英語の音そのものを繰り返し聞くことです。
この時、英語のあとに続けて発音することはしません。
そうではなくて、できるだけ英語そのものの音に耳を傾けます。
わたしたちは、英語を聞いたらすぐにあとにつけて口にするものだ、という思い込みがありますが、それが必ずしも効果的とは限りません。
中学校に入る前に、屋根裏で遊んでいて、父が昔使っていた英語のレコードを見つけました。
わからなかったのですが、英語のリズムがおもしろくて、何度も何度も聞きました。
いまでもそのレコードの音が耳に残っています。
レコード針を盤の上において、ズッズッとするような音がした後、Lesson Oneという調子で始まります。
そうした聞き込みから英語の音が少しずつ身についてくるようです。