技術としての英語

わたしたちは英語が技術であることを忘れがちです。
車庫入れが回数をくりかえすことで上達するように、英語も、同じ作業をくりかえすことでうまくなります。
理解することと、使えることとは違っていますが、練習すれば使えるようになるわけです。

わたしは学生時代剣道部に所属していました。
最初は、試合の多い練習方法でしたが、その後、繰り返して同じ技を練習する方法に変わりました。

まわりの技術は、それにつれて、上達しました。

英語の勉強も同じような部分があります。

ある特定のことばの発音を勉強するもっともよい方法は、そのことばを繰り返し言ってみることで、その作業によって、少しずつですが、発音が上手になります。

同じように、ある特定の文であればそれをくりかえす。
すると、必要な時に、その文を発言することができます。

よく言われる、中学校から6年間、あるいは10年間勉強しているのに英語が話せない、という批判は、実は、その間、考えることに集中して、訓練することをしてこなかったからだと言ってよいと思います。

海外に留学すれば、英語ができるようになるという伝説がうまれたのも、海外に行けば、話さざるを得ない状況に追い込まれるので、やむを得ず練習することになるからにすぎません。

日本人に囲まれた状況で、英語を話さなくてよいのであれば、何年海外にいても英語がうまくなることはあり得ないのです。

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