「つながる読書術」からのネットワーク

教員だった頃、「月曜会」という英語の会を作りました。

はじめは名古屋南高校の数人の教員が集まって、タイムの記事を読んだり、英検の問題を解いたり、ディスカッションしたりの勉強会でした。

アルク(English Journalの出版元)の会員用機関誌に取り上げられたり、2-3の雑誌に載せていただいたりして、徐々に知名度も上がりました。
レギュラーで参加してくださる方も少しずつ増えました。

教員をやめて、自営業になった後も、月曜会は続けていましたから、900回近く活動したことになります。

今回、講談社現代新書から出た日垣隆さんの「つながる読書術」は久しぶりに「勉強会」というネットワークの持つ熱気というか、仲間のいる楽しさをよみがえらせてくれた一冊でした。

日垣さんがこの本の中で述べているのは、「読書会」というネットワークです。
「ガッキーファイター」という有料メルマガを発行している日垣さんは、古典一気読みなどのテーマを持った250人以上も参加する大規模読書会を主宰されたり、あるいは7-8人までの読書会も企画されているそうです。

こうした会は、単なる読書と違って、それぞれの個人の持っている経験とか考え方が、話し合ううちに奇妙な「化学変化」を起こします。
英語の研修会であった「月曜会」でもそうした側面がありましたが、「読書会」では、日本語で読む分、いっそうこうした1たす1が2以上になる可能性は高いと思われます。
(つまり、英語の会では、教材に登場した表現などの理解に時間が割かれることが多いのに対して、日本語の読書であれば、話し合う内容は、該当の本の著者の考えであったり、描かれた世界になるはずだから)

この本を読んで、機会があれば「読書会」を実践したい、と強く感じました。

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