月の誕生で、地球はひっくり返された?

ニューヨークタイムズから。

大宇宙の大衝突は、地球の月を生み出しただけではなく、地球自身も、ある程度弾き飛ばされてしまったらしい?

先週、権威ある科学雑誌「ネイチャー」に掲載された論文によれば、科学者たちが指摘するのは、数多いシミュレーションが示しているのは、火星サイズの物体が初期の地球とぶつかると、我々の星は、60度から80度、傾いてしまい、さらに自転の速度が速くなってしまう、とのこと。

その速度は、一回の回転(自転)1日分が、2,5時間、もしくは現在の10倍のスピードになるらしい。

さらにシミレーションによると、月と地球のエネルギーが、速度が遅くなり、さらに太陽系で、四十億年(!)をかけて、現在の状況になったという。

「はじめて、この論文が、我々がある場所から始まって、その後、それに続く出来事を引き起こすことなく、全体が終了した、というモデルを、提示した」
と語るのは、カリフォルニア大学の地球惑星科学教授のサラ・スチュワート氏。

「これは新しくて、わくわくするわ」

近年では、月の起源に関する説明は大変な打撃だ。

地球が形成され、さらに、太陽系の残りの部分ができていったすぐ後に、火星サイズの侵入者があった。

天文学者によってTheia(ティアー)と名付けられたこの侵入者は、地球に激突。

その結果生まれた破片が結合して、地球の軌道周辺にあった、ティアーより少し大きな地球と、月に吸収された。

この仮説は、どのようにして月が生まれることになったのか、多くを説明する。

他の仮設では、月はどこか別のところで形成されて、地球の引力により引っ張られた、ないしは、地球と月の二つは同時にできた、などとなっているが、いずれもこれらが現れた妥当な可能性を計算することができない。

それでも、この理論にもまだつじつまの合わないところはあるようで、現在の月と、巨大な衝突の衝撃との間に、食い違いがみられるらしい。

いずれにせよ、スーパームーンで、地上のわれわれを楽しませてくれるだけではなく、月には多くのロマンがありそうだ。

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