受験生の方たちに英作文を書いていただくと、共通で問題になる点があります。
意外に思われるかもしれませんが、ごく基本的なことが多いのです。
単数と複数。主語が単数なのに、動詞は複数形に対応している。あるいは、その逆がよくみられます。He were studying English. というのは明らかに間違っているのに、自分が書いたとなると、気付かないものです。
三人称単数のs。He likes me.レベルの文なら、ほとんどの方が落とすことはないのですが、The book he was reading seem to be worth reading. などは、文中に入り込んでしまっているので、さらっと読むと、目が素通りしてしまう。
複数形なども、-y を -ies に直したり、toothの複数形がteethといったように、全部同じルールに支配されているわけではありません。しかも、一旦迷いだすと、試験などで焦っているときには、どちらが正しいかわからなくなってしまいます。わたしなども、以前studied とstudyedのどちらが間違っているのか、教卓にいるときに分からなくなってしまったことがあります。
英作文を書かれるときにお勧めしたいことが一つ。
中学校上級生から高校生初級向けの英和辞典を手元に用意しておくと、とても参考になる場合がよくあります。
わたしも三省堂の「ビーコン英和辞典3版」を身近においています。
climateとweatherの違いとか、(p.246)cry, scream, shoutの違い(p.318)
などが詳しく書かれています。また、用法の違いややさしい例文のおかげで、上級者向けの英語辞典とは一味違った親しみのある書き方が楽しいです。