前回は、スピーチの冒頭に、上手に内容をまとめてしまうことについてお話ししました。
また具体例として、「英語に代わって、中国語を必須言語に採択すべし」というトピックについて、どのように語ればよいのか、というアウトラインをお話ししておきました。
実際にアウトラインをご覧いただくとわかりやすいのですが、「こんなにかんたんでいいの?」と思われる方も多かったようです。
(アウトラインは、この記事の前の投稿に載せてあります)
たしかに、1級1次問題の試験準備をしていると、簡単に書くことに対する不安が起こってきます。
でも、実際には、この程度の内容が話せれば十分です。
私が、自分のクラスから受験される方にいつも言っていることは、中学校3年もしくは高校1年程度の教科書の英語を使って話しなさい、ということです。
エブリでは、暗誦教材として、講談社から出ている、「英会話・ぜったい・音読」のシリーズを使っています。
このシリーズは、6巻あるのですが、その中間にあたる、「標準編」というのが、このあたりのレベルになります。
内容は、コンピュータの使い方とか、関西の大震災の折の外国人向けの日本語の問題などで、特に後者などは、とてもタイムリーです。
きっちりと覚えてしまえば、たいていの話題に対応できます。
ちょうど、今、私がここに書いているレベルの英語といっていいものです。
2分間のスピーチですから、それほど詳しく話をする必要はありません。
おおざっぱでも良いので、ご自分の主張を、わかりやすく、はっきりと述べればよいのです。
大切なことは、ジャッジの先生方が、スピーチの後に質問してくださいます。
私たちは、必要最低限のことを、わかりやすく述べるということです。
ただ、注意しなくてはならないことは、
「昨日、結婚式がありました。だから宿題ができませんでした」
というような作文(スピーチ)をしないこと。
「え?なにがいけないの?」
と思われる方もいらっしゃるでしょうが、「昨日・・・」の文では、「結婚式があったこと」と「宿題ができなかったこと」とのつながりが分かりません。
Yesterday, we had a wedding ceremony. And I could not do my homework.
これでは、何が言いたいのかわかりません。
つまり、結婚式があっても、自分とどういう関係があったのかが分からないからです。
そこで、
Yesterday, I had to attend my sister’s wedding ceremony, so I could not find time to do my homework.
という文にすれば、聞いている人も納得してくださるでしょう。
このように、説明は、断片的ではなくて、きっちりと、誰にでも理解できるようにする必要があります。
これは、私たちが書く作文で、とてもよく見かける例だと思います。
たとえば、「日本には、外国人に対する差別があります」というような作文もよく見かけます。
実際に、どこの国の人たちに対する、どういう差別なのか、ある程度具体的に書かないと、読んでいる人には全くイメージがわきません。
このことを言わないと、差別自体は、多くの国で存在する事例だと思われます。
高校生や、1級、準1級の方を指導させていただく中で、多くみられる事例なので、また改めて取り上げたいと思います。
英検1級、準1級、2級、TOEIC,TOEFLなどの受験をお考えの方に、エブリ・イングリッシュ・サービスのレッスンをお薦めします。
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