文章を書く場合に、注意したいのが、抽象的になりすぎないこと。
「友情」というタイトルが与えられたとします。
よくあるのが、「友情」というものについて論じだすこと。
友情とは、友人同士の間の美しい気持ちで、・・などといわれてしまうと、読んでいる方も興味が持てなくなってしまいます。
できるだけ具体的な話に持っていくことが大切です。
「高校に入ったとき、同じ中学から進学した生徒が一人も自分のクラスにはいなかったため、とてもさみしく思いました。
特に最初は、学校に対して愛着も持てず、入りたいクラブ活動もまったくありませんでした。
ほかのクラスに入っていた、中学のクラスメートと一緒にサッカー部を見に行って、入ってみようかな、と思ったこともありました。
でも、考えてみると、スポーツが大の苦手な自分に勤まるとは思えませんでした。
それに、先輩たちもどうもこわそうで、入ったら、やめるのも大変そうだな、と、気持ちも引いてしまいました。
中学では、図書部員として気の合う仲間と楽しく過ごしていたのに、高校はまったく灰色になりそうでした。
そんな時に、宮島君に出会いました」
日本語だったらこんな具合になるのでしょうか。
英語の方が、むしろ具体性は重要視されるように思います。
おそらく事務的な文章が英語だと書きやすいのは、そのあたりにあるような気がします。