わたしたちがめざすべき目標は、まさにこのThink fast, Speak Fast だと思います。
現在、英検1級のプライベート指導をしていますが、これが達成できるかが中心になります。
Think Fast するためには、かなりのスピードで「英語を理解する」必要があります。
私たちは、よく「英語は読める」といいます。
実際には「訳せる」にとどまっている方が多いのです。
「訳す」には、時間がかかります。
文章の骨組みを理解し、単語もチェックする必要があります。
「英語が読める」とは、英語の語順を変えず、書かれた通り理解できることです。
英語を眺めているだけでは、この状態にはなりません。
「音読」して、意味を体感し、そのうえで、[暗誦]できるようになることが欠かせません。
音読することで、英語そのものの順番で、英語を受け入れることができるようになります。
音読して、描かれている状況を想像することで、内容をそのまま英語で理解することができるようになってきます。
このためには、ひとつひとつの単語の意味を日本語で考える作業をしていては追いつきません。
ひとまとまりの英語、at the station などは、すっと画像が浮かぶようにならないといけません。
そうした文を一行ずつ増やしていく作業が、暗誦です。
暗誦できる英語は、頭の中で映像化できる英語です。
こうすれば英語は、自分の中に浸み込んで、言葉を変えることで自分の考えていることを表現できます。
音読のすごさは、こうした「自分の中に浸み込んだ英語」を定着させることができるところです。
すると英語で発信するときに、最初から英語で考えをまとめていくことができるようになります。
これが、Think Fast であり、Speak Fast の状態に近づいていきます。