英検1級2次試験は、スピーチ+質疑応答ですが、ここで重大な結果に結びついてしまうのが、基本的な単語の発音です。
workとwalk、warなどは、案外、わかっているようでいて、区別ができていない方がいらっしゃいます。
一度、ある方が2次試験後にお越しになり、「発音」の部分がずいぶん低くて納得がいかない、とおっしゃられました。
たしかにとてもよく勉強されている方でしたが、warの発音が「ワー」になっていて、(本来は「ウォー」のような感じです)このあたりが敗因だな、と思ったことがあります。
work, walk, warといったレベルの単語は、中学校で学ぶものですから、長年の英語学習を通じて、間違った発音が完全に身についてしまっていて、修正するのもなかなか大変です。
わたし自身、walkとworkの区別ができなかった頃、ずいぶん一生懸命、英語の発音を聞いて、くりかえして録音し、矯正した思い出があります。
からだが覚えこんでしまうと、無意識で発音してしまうため、自分の英語の欠点が見えてこないのです。
他にもallowとか、employerとemployeeの末尾の部分とか、自分でも驚くようなところに間違った発音は潜んでいます
ときどき、模範とされるような英語を聞いて、自分の音声感覚を正常に保つように努力したいものですね。