誰もが戦争を嫌っているのか?②
もちろんそうではない、ということで、領土拡大と、技術革新、ビジネスチャンスというとらえ方をお話ししてきました。
今、中日新聞で、石井部隊の研究が、ヒトをサルと書いて、研究成果をまとめているのではないか、という記事がついています。
この記事で、どうかな、という意見が載っていました。
それは、軍事研究は行わない、と言明している、京都大学の研究者たちの先輩である、石井部隊長が、戦争時に軍事研究を行っていたのではないか、人体実験を実施していたのではないか。
だとすれば、京都大学にもその責任の一端はあるのではないか。
こうした、わけのわからない論理が、述べられていました。
まず、軍事研究を京都大学が言明したのは、戦後のことでしょうし、また、石井氏が、京大の卒業生であるにせよ、だからといって、京都大学が、卒業生のやっていることにまで、責任を取らなくてはならないものなのか。
こうした、事実の関係をごっちゃにしてしまった論理が、最近、新聞で見られることがよくあるような気がします。
ちょっと別の話かもしれませんが、こんなことも言いだしてしまうと、話し合いが収集つかなくなってしまいます。
それはさておき、戦争を好む、というか、実利的に利用したいという人たちはいるでしょう。
いままでのべてきた理由以外でも、たとえば、宗教的に、自分の考え方と違えば、これを是正していきたいと考える人も多いでしょう。
キリスト教でも、さまざまな宗派があるし、イスラムでも同じことは言えるでしょう。
それぞれの宗教が、自分の正当性を他の宗教のグループにも、認めさせようとすれば、もめないわけがありません。