サイコパスの有効利用?②

サイコパスの記事の続きです。

前回、サイコパスというのは、人の心が分からない、同情心がないタイプの人だ、という話でした

さて、2段落ですが、心理学者のダットンという方が、1段落で述べた考えをさらに敷衍させています。

Dutton controversially asserted that in certain professions and high-pressure situations, the attributes of psychopaths not only help them function but also position them to excel.

controversially = 議論の余地はあるが  profession = 知的職業、職業

attribute = (本来備えている)性質、特質  function = 機能する position = 位置づけする

「議論の余地はあるが、ダットンは、ある職業や、プレッシャーのかかる状況では、サイコパスの特徴は、彼らが機能するのに役立つばかりではなく、彼らを優れた人にする事にも貢献する、と主張した」

Emotional detachment and fearlessness help them advance in business and earn them distinction in military service.

fearlessness  =  恐れを知らないこと  advance = 進む、積極的に進む 

distinction = 違い、優れさせる

「感情的に冷たい事と、恐れを知らないことは、彼らをビジネス界で出世させ、軍の世界では、際立った優越性を手に入れさせる」

Dutton posits a spectrum of psychopathy, with violent criminals at one end and elite soldiers and CEOs at the other.

posit = 前提とする spectrum = 変動する範囲、領域  elite soldier = 優秀な兵士

「ダットンは、心理の変動領域を前提としており、一方の極は暴力的犯罪者であり、もう一端は優秀な兵士や、企業の社長という幅がある、としている」

The crucial distinction, he says, is how psychopaths choose to channel their unique personality traits, none of which are “inherently bad in them selves” but are detrimental when they are deployed inflexibly.

crucial  = 重大な   distinction = 違い  channel = 合わせる、調整する 

inherently = 生まれながらの detrimental = 有害な  inflexibly = 融通の利かなさい

「彼によれば、重大な違いというのは、サイコパスたちが、どのように自分の独自の特徴的性格を調整するか、であって、どのような職業を選ぶにしても、「生まれながらに彼らに内在する悪」が存在するわけではなく、だたその融通の利かなさを大きく出したときに(社会にとって)困った存在になるに過ぎない、ということだ」

したがって、ダットン氏はこう結論する。

Dutton believes so; “The key is having the right combination of traits and the right levels and in the right context.”

「ダットン氏は次のように考える。『重要なのは、特徴をふさわしい形で組み合わせ、ふさわしいレベルに保ち、そしてふさわしい文脈で生かすことだ』」

だから、当然のことながら、適材適所であり、サイコパスとされる人物であっても、その特徴の使い方を謝らなければ、立派な人物のして社会に名前が残るだろう、というのだ。

考えてみれば、織田信長にしても、フランスのナポレオンにしても、英雄、偉人とされる人たちの中にも、

サイコパス的な要素を持った人たちはいたのだろうと思われます。

ただ、そのサイコパス的な要素も、その人たちの生きた時代で、必要とされていたこと、冷血であることも、国家レベルのリーダーシップをとるために必要であった時代はいくらでもあります。

そういう時代に生きていれば、そういった資質を持った人が、まさに時代の期待する人物であったことはいっぱいあると思います。

日露戦争の折にバルチック艦隊を相手に大勝利を収めた東郷平八郎も、ある意味で、一般常識とはかけ離れた戦略をとることのできた、サイコパスの1人だったかもしれません。

こうした記事を読んで、過去の偉人たちに思いをはせるのも、英語を学ぶ大きな喜びだと思います。

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