台湾からのメッセージ②

前回、タイムの最新の号に掲載された、台湾の祭英文さんのWhat Taiwan Did Right の第1段落を読みました。

今回はその続きになります。

②段落では、この成功もたまたま起きたことではない。とはじめて、努力の結集だ。

2003年のSARS禍の時に学んだことから、台湾は、いざというときに対応できるように努力したのだ。

「のど元過ぎれば熱さを忘れてしまう」わたしたちとの違いを痛感させられます。

This success is no coincidence.

coincidence = 偶然の一致

A combination of efforts by medical professionals, government, private sector and society at large have armored our country’s defenses.

combination = 組み合わせ  at large = ~全体  armored = 武装した

The painful lessons of the 2003 Sars outbreak, which left Taiwan scarred with the loss of dozens of lives, put our government and people on high alert early on.

painful lesson = 厳しい教訓、つらい体験 outbreak = 感染  leave ~ scarred = 傷跡を残した

on high alert = 強く警戒する early on = 早々と

Last December, when indications of a contagious new respiratory illness began to appear in China, we began monitoring incoming passengers from Wuhan.

indication = 兆候、あらわれ  respiratory illness = 呼吸器系の病  monitor = 監視する

incoming passengers = 国内に入る旅行者  Wuhan = 武漢

(1月の状況が描かれた後)

We introduced travel restrictions, and established quarantine protocols for high-risk travelers.

introduce = 導入する、はじめる  restriction = 制限、規制 quarantine = 隔離 

protocol = 計画

というわけで、ここで詳しく、台湾がSARS で学んだこと、というものが示されます。

 

② この成功は偶発的なものではない。

  医療関係者、政府、私企業、そして社会全体が、この国の防御を強めてきた。

  2003年のSARSの感染の苦い教訓、それは、台湾に何十人もの人命を失わせるという傷跡を残したが、わたしたちの政府や人々に早い時期から注意をするということを学ばせた。

  昨年12月に新しい呼吸器の病が中国で始まった時、私たちは、武漢からの入国者に注目した。

  (次の文は本文を掲載していません)

  1月には、わたしたちは、感染予防管理をするために 中央感染指揮センターを開設した。

  旅行の制限を導入し、ハイリスクの旅行者に対する隔離命令を出した。

 

こうした流れで、具体的に、どのような苦しみを体験したのか、そして、その結果、今回はどういう対応を取ったのか、をわかりやすく述べています。

悲劇とその悲劇に対する反省が、すっきりかかれているので、読みやすいだけでなく、読んでいて、すっきり、内容が胸に落ちてきますね。

 

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