2-3日まえ、結構あつかった日ですが、所用があって、午後3時ごろに、国際センターから伏見に向けて歩いていました。
コロナの影響もあり、このところ、ある程度距離のある道を歩いていなかったこともあるでしょう。
夏日に近い高温の日だったので、長時間にわたり、マスクをしたまま、ということもありました。
もう少しで、交差点というところで、一瞬、めまいがして、そのまま、道路に倒れてしまいました。
気を失ったわけではないので、他の方に助け起こされることはなかったのですが、よろけて、かおまで、しっかり倒れてしまいました。
すぐに立ち上がったのですが、右足のひざが妙に痛いのです。
当日は、白い綿パンを穿いていたのですが、ひざのところに、少し血がついています。
おや、と思って、膝までまくってみると、コンクリートでこすったのか、直径4-5センチくらいの部分が
皮がむけて、血が出ています。
もちろん、ズボンを汚すわけにはいかないので、膝までまくったまま、交差点の横にある、花壇のようなところに腰を下ろして、血がとまるのを待ちました。
ハンカチはありますが、血を拭いたりするものがありません。
しばらく待って、近くのコンビニで、ティッシュと、あればバンドエイドでも買おうとおもっていました。
10分か15分くらいたちました。
信号が変わり、そんなに多くの人たちではありませんが、何人かのひとたちが横切っていきます。
まあ、よっぽど哀れなおじいさんに見えたのかもしれませんが。
若い、髪の毛をきれいな紫色に染めた感じの女性が、信号を待っているときに、すっと寄ってきて、
「どうぞ」といって、町で配っているティッシュをひと包みくださいました。
ありがたかったですね。
自分でもちょっと突然だったので、驚いてしまって、ちゃんとお礼も言えないうちに、その女性はさっと信号を渡って、消えてしまいました。
とりあえず、いただいたティッシュで、血をふいてみました。
最初は、大したことはないと思っていましたが、案外、傷は広かったし、深かったみたいで、血はなかなか止まりません。
ティッシュも半分以上使って、これはまずいな、と思い始めたときに、乳母車をおしていた、メガネをかけた長い髪のお母さん〈もちろん、乳母車の中にはかわいいお子さんがいました!〉が、「大丈夫ですか、何かお手伝いできることはありますか」と声をかけていただきました。
コンビニも少し歩けばあるし、小さなお子さんを連れたお母さんに迷惑をかけてはいけない、と、つい、頑張って「大丈夫です、ご心配いただいてすみません」と答えました。
その後、1,2分たって、人影が私の前に立ちました。
ジーンズをはいたこれまた若い女性で、眩しそうにこちらを見ながら、手をさしのべて、「使ってください」と言ってくださいました。
何だろう、と手にあるものをみると、バンドエイドが数枚。
ありがたかったですね。
けっこう疲れもきていたし、ちょっとつらくなっていたので、本当にうれしかったですね。
結局、バンドエイドは3枚あって、ちょっと大きめのものだったので、傷の大部分は覆うことができて、楽になりました。
自分は、高校でも教えているのですが、以前、たまたま、階段を走っていた時に、角に指をぶつけて、きがついたら出血していたことがあって、そのときも、ある女子生徒がすっとバンドエイドを出してくれて、本当に助かったことがあります。
今回も、必要なものを、いつも持っていらして、通りすがりのさえないオッチャンに、ためらいもなく差し出してくれて、本当にうれしかったですね。
ティッシュを最初にくれた御嬢さん、声をかけてくれたお母さん、そして最後にティッシュをくれた女性の方と、3人の方に本当に感謝です。
他の方の親切がとてもうれしくて、ここに書いても、声が届く可能性はとっても小さいと思いますが、私の感謝の気持ちをどこかに記しておきたくて、書きました。
ありがとうございます!