先日、投稿した大学入学共通テストについて、もう少し付け加えます。
今回は、リーディングについて、で、長所について述べたいと思います。
リスニングとは違い、リーディングは、一般に「難易度は上がったが、受験生の点数は変わっていない」というコメントが、新聞でも見られました。
実は、今回の試験では、今までと違って、たとえば、熟語や、単語、文法を問う形での出題が減り、というかほとんどなくなり、その代わりに長文が増えました。
長文については、難度は上がったようですが、受験生はむしろ歓迎したようです。
これは、従来の長文指導が、各学校で続いており、その指導が、効果を上げていることを証明する本と言ってよいでしょう。
新聞などに掲載されたテスト問題にも目を通しましたが、けっしてやさしい問題ではないのに、平均点数は例年とほとんど変わっていない、ということでした。
ここ10年ほどにわたり、大学入試で見られたのは、極端なまでの会話重視と、会話表現や、基本的な文法項目の出題ではなかったでしょうか。
でも、実際には、受験生の方たちは、会話表現や基本的文法表現はきっちりと押さえていて、どちらかというと長文好みであったようです。
会話表現、文法表現では、点差があまり生じません。
したがって、リスニングと同じように、リーディングでも、一部の長文だけが、妙にエキセントリックになってしまっていた、と言えます。
リスニングの項でもお話ししましたが、大きな英文の流れを追っていく形であれば、出題が難しくても大丈夫なのですが、そうではなく、長文の内容の枝葉末節の部分に力が入ってしまうと、問題として、妙に難化が激しくなります。
でも大局的に考えれば、この難化は、無駄でしかありません。
そこで、ぜひ、出題者の方たちに考えていただきたいのは、問題そのものは素直なものでよいので、ある程度レベルの高い英文を出していただければ、と思います。
あと、英作文を、出していただきたい。
これには、和文英訳と、自由英作文が考えられます。
どちらも重要な項目です。
和文英訳では、ある程度高度な内容を英文化する力が試されます。
これには、文法的に、難しい英文を正確に組み立てることが求められます。
それから、自由な発想で、英訳する力も身につけることができます。
同時に、あるテーマに関して、賛成や反対、筆者の意見を問う、といった自由英作文も必要だと思います。
出題自体は、各大学の二次試験という形でも可能です。
実際に、作文を添削して感じるのは、
①きちんとした文法を、正しく用いることに問題のある生徒がいる。
②ある内容を、易しい表現で、わかりやすく示すことが不得意な生徒が多い。
③自由英作文では、一つの考えを、筋道を立ててきちんと述べることが苦手な生徒が多い。
④文化的な違い、理由などを論理的に述べることに苦労する人もかなり見られる。
というようなことです。
また機会があれば、英作文についても、もっと詳しくお話しさせていただくことになると思いますが、こうした点を治すべきでしょう。
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