エブリ・イングリッシュ・サービス リニューアル①通訳案内士コース(その1)

エブリ・イングリッシュ・サービスが、この4月を期に、リニューアルをいたします。

本日のご紹介は、全国通訳案内士試験対策コースについて、です。

全国通訳案内士の試験は、このところ、いくつかの改革事項が続いています。

もちろん、従来通り、日本事象に関する試験問題も、その内容が大きく変わっています。

それだけではなく、今までに比べて、実用性も増していることがあげられます。

たとえば、新しく出版された対策本を見てみると、

「ガイドとして、旅行者の方を案内した時に、地震が起こりました。あわてているみなさんに対してどのようなアナウンスメントを行いますか」

あるいは、

「旅行者の方が、心配そうに、パートナーの方が入浴に行っている。不安だから呼びに行きたいので、許可をいただけないか」

という、ありそうなケースについての事例研究がついていたりします。

こうした事例というのは、わたしたちが、海外からの旅行者の方をケアしているとき、いつ何時、直面するかわからないことであり、それに対して備えておくことは、十分わかっていても、なかなかできないことです。

そうした意味で、このような事例を含んだ教本は、とても重要ですし、これについて、参加されていらっしゃる方たちの間で、話し合いをするのも有意義なことです。

たとえば、さきほどのパートナーの方が、入浴しに行ってしまった、というケースでは、当然、相手の方は、地震が起きたことは知っているわけです。

おそらく、泊まっている旅館なり、ホテルなりでも、どうすべきが、をアナウンスなり、あるいは、係の方が連絡をしているはずです。

となれば、むしろパートナーの方には、こちらにいていただいて、お風呂に行かれている方を、ホテル側で案内してもらう方が現実的なのでは、・・という意見が出ます。

わたしたちが、実際に体験した時には、こうした相談をする相手はいないわけですから、状況に対する意思決定は、自分一人でしなくてはなりません。

でも、こうした形で、すくなくともブレイン・ストーミングなりしておけば、実際の場面でも、パニックにならず、冷静な判断ができるのではないか、と思われます。

日本という、地震大国に住んでいる以上、地震に対する精神的備えは、私たち一人一人が心得ていくべきですし、このぐらいの揺れ方なら大丈夫、といった判断も、日本に住む人ならでは、できるのではないでしょうか。

たしかに、実際に地震の揺れを体験すると、経験のない方は、震え上がってしまいます。

自分たちが生活している土地では、決して起こらない事態ですから。

そうしたとき、頼るべきガイドさんも、パニックになってしまっていては、グループ全員が恐怖のどん底です。

改革の進む通訳案内士試験は、そういう意味でも、実際に起こりうる事例をとりあげて、事前に検討をしておくべきだと思います。

実際に試験を受ける方はもちろんですが、実生活で、外国からいらっしゃった方を接待し、また文化施設などに案内する機会のある方にも、ぜひ、まなんでいただきたい教訓のいっぱい詰まった授業は、一人でも多くの方に受講していただきたいと考えています。

 

グループレッスン、プライベートレッスンがございます。詳しくはエブリ・イングリッシュ・サービスまでお問い合わせください。

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