共通テストが、今までの〔通称〕センター試験と大きく変わった、と話題になっています。
受験生を抱える各高校では、各参考書や、企業からの情報に目を向けて、どういう方向に今後変化していくのか、検討しています。
特に、現在は、コロナの感染もあり、学校側の取り組みは、必死です。
私どもは、次のように考えています。
これからの共通テストのあり方は、おそらく、英検の準1級もしくは2級のような形が踏襲されていくのではないか、と。
その理由は次の通りです。
① 文法問題に関しては、恐らく量は減る。
ただ、各項目につき、1問なにし2問といった形で、まんべんなく質問してくるのではないか。
その出題範囲は、仮定法、時制の一致、話法などの、通常学校では2年後半ないし3年に履修する項目が
多くなるのではないか。
② 長文問題は、論文形式で、眺めのものが増えてくるのではないか。
③ 長めの自由英作文、和文英作文の両方が増えてくるのではないか。
①に関しては、理由は次の通り。
小学校、中学校の英語授業では、歌やクイズ、パズルなどの系統だっていない、どちらがというと「お遊び」の要素の強い英語レッスンが多くみられた。
したがって、実際に文法について学ぶのは、中学上級生から高校という学年になる。
ただ、基本的な文法知識は、必須であり、できるだけ幅広い範囲を学習させておく必要がある。
このため、基本的な文法書で紹介されている文法項目はすべて押さえていく必要がある。
ただ、英語学習期間のうち、できるだけ後ろのものが、基礎知識が不十分で、生徒個人の学力を計るのにはふさわしいと考えられる。
これが、①の部分で述べた出題方法になる理由です。
②の長文問題の増加は、実際には、昨年度の共通テストで実施されたものです。
わたしたちは、英語教育というと、長文を中心に展開されているイメージがあります。
ところが、実際には、生徒さんは、長文を苦手としている場合がとても多い。
これは、文法と長文とが結びついていないため。
文法は、それぞれひとつひとつの問題ととらえられることが多くて、実際に意味を持っている流れとしては、あまり理解されていない、というのが現実です。
たとえば、文法で五文型を学んでも、それが、ある物語や、論評の中で、どの文が3文型、とか4文型といった認識が生徒側にありません。
このため、メッセージとして、読み手である受験生の気持ちの中では、たまたま仮定法を使った文である、というだけで、その仮定法は、どういう内容を伝えたくて用いられているのかまで、考えられていない。
③の長文英作文も、ある主張をするために組み立てられているはずなのに、その主張と、論理が結びついていないため、わかりにくい。
さらに和文英訳でも、それまでの文法知識と、和文を英語にしていく作業とが分離してしまい、せっかくの知識が結びついていない。
たとえば、My family is seven. といった文を書いてしまう。
My family というのは、もちろん一つの家族ですから、seven という補語が出てくるわけはない。
ここでは、「うちの家族の中には七人の人がいる」と考えて、There are seven members in my family. という英文にしないとおかしい。
これが、②と③が、これからも出され続ける理由になります。
エブリでは、毎回、リスニング、作文、長文を学習して、力を身につけます。
この内容は、同時に英検準1級準備にもふさわしいものなので、ぜひ受講していただきたい、おすすめ口座になっています。