英検1級2次試験報告②
英検の面接試験で、案外忘れられてしまうことが、質問に対してはっきりイエス、ノーを言う、ということです。
英検1級では、是か非か、といったトピックが出題されることが多いです。
たとえば、政府は、一部企業に対して、経済的援助をするべきか。
このトピックで、スピーチをしなくてはならないとしましょう。
一部企業とはどんな企業でしょうか?
大企業?中小企業?
大企業だとすると、それはなぜでしょうか。
おそらく、日本を代表するような企業が、何らかの事情で、経済的苦境に立ってしまっているようなケースが考えられます。
仮に、日本でも有数の大企業A社が、経済的苦境に立つときはどのようなときでしょうか。
たとえば、その生産している製品、自動車だとしましょうか。
これに欠陥が見つかった。
大変な量の車をリコールしなくてはならない。
莫大な補償金の支払いがあり、また、検査での不正が発覚。
欠陥自体は、やむを得ないことかもしれません。
でも、実際に販売し、消費者の手元に自動車が届く前のプロセスで、その欠陥は発見されていなくてはならないはずです。
万が一にも、検査過程に不正などはあってはならない。
ところが、その不正があった。
だとすると、この企業を政府が支援することは、国家自体の信用を失うことになりかねません。
無責任な検査を放任していた企業と、その企業に対して税金を投入して援助をする政府。
下請けの中小企業の倒産も相次ぐことになるでしょう。
こうした例を挙げていき、それに対しての質問には、はっきりとイエス、ないしノーの答えを明確に出すべき、ということになります。