プーチン(その3)

③1 ”There is a whole next stage to the Putin playbook, which is well known to the Chechens,” Gall writes.  “As Russian troops gained control on the ground in Chechnya, they crashed any further dissent with arrests and filtration camps and by turning and empowering local proteges and collaborators.”

「プーチンの戦争マニュアルには次の段階があって、それはチェチェン人にはよく知られています」とゴールは書いている。「ロシアの兵士たちは、チェチェンの土地の主導権を手に入れたので、次には、逮捕と、検閲を用いて、さらなる反対意見を押しつぶした。そして、スパイと協力者を強化することで、徹底的二元論を封じた」

③2 Suppose for a moment that Putin never intended to conquer all of Ukraine;  that, from the beginning, his real targets were the energy riches of Ukraine’s east, which contain Europe’s second-largest known reserves of natural gas (after Norway’s).

プーチンは、決してウクライナ全土を征服しようと考えていた瞬間はない。それは、はじめから、彼の本当のターゲットは、ウクライナ東部のエネルギーの豊かな土地であり、豊かな資本家たちだった。それは、ヨーロッパの二つ目に巨大な天然ガスの埋蔵地だった。(ノルウェイに続く)

③3 Combine that with Russia’s previous territorial seizures in Crimea (which has huge offshore energy fields) and the eastern provinces of Luhansk and Donetsk (which contain part of an enormous shale-gas field) , as well as Putin’s bid to control most or all of Ukraine’s coastline, and the shape of Putin’s ambitions become clear.  He’s less interested in reuniting the Russian-speaking world than he is in securing Russia’s energy dominance.

ロシアの今までのクリミアにおける領土確保(それは、エネルギーの埋蔵されている広大な沖合の地域だ)とルアンスクとドネツクの東部地域(これは大量のシェールガス埋蔵地域だ)、そしてプーチンのウクライナの海岸地域のほとんど、ないし全域を手に入れようとしている行動とを考え合わせると、プーチンの野望の形が明確になる。彼は、ロシア語を話す人たちを再統合しようとは思っていない。彼はロシアのエネルギーに関する支配的な立場を維持したいだけだ。

③4 ”Under the guise of an invasion, Putin is executing an enormous heist,” said Canadian energy Expert David Knight Legg.  As for what’s left of a mostly landlocked Ukraine, it will likely become a welfare case of the West, which will help pick up the tab for resettling Ukraine’s refugees to new homes outside of Russian Control.  In time, a Victor Orban-like figure could take Ukraine’s presidency, imitating the strongman-style of politics that Putin prefers in his neighbors.

「侵略の振りをして、プーチンは巨大な簒奪を実施しつつある」というのは、カナダのエネルギー専門家デビッド・ナイト氏だ。ほとんど、資源が埋蔵されているウクライナに残されているモノは、西洋にとって保証になるもので、それは、落ち着かないウクライナ難民たちにとっては、ロシアの支配の外に求められる新しい住み科だ。まもなく、ヴィクター・オーバンのような状況が、ウクライナの首脳部によって、創り出され、それはプーチンが隣国に対して望んでいる、一人の独裁者の政治をまねたものになる。

  このあたりから、プーチンの全貌が見え始めてきます。

  先日、あるテレビ番組で見ていたのですが、ロシア人の考え方の根底に、[大ロシア主義]というものがあり、この考えに基づくと、昔のナチスのように、ロシア民族は優等民族であり、ロシアを取り囲む土地の人々は、全てロシアの支配のもとに入るべきで、もちろんチェチェンもウクライナも、独立権などは存在せず、ロシア参加でロシアの配下として暮らしていくべきであり、またそれが、民族として最も幸せな在り方だ、というものらしい。そのため、ロシア大正教のリーダーも、プーチンとの親しい関係を維持し、本来キリスト教徒のはずなのに、ロシアが、ウクライナの人々を虐殺することを正当化し、他のキリスト系の集団とは一線を画している理由なのだ、と言っています。

  確かに、こうした考え方は、世界のかなり多くの民族に存在するようですが、だからと言って、それを実際に行動に移すのとは、大きく違います。

  さらに、この記事の最終部分に入っていきます。

  次回をお楽しみに。

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