英英辞典への招待

初めて英英辞典を使った時に、引いた単語はability でした。そして、その時に、定義として書かれていたのは、ability to do things でした。

高校2年生の時に、英語については、得意とはとても言えなかった私ですが、毎朝、欠かさず聞いていた、松本亨(まつもと・とおる)先生のラジオ英語会話の放送で、それまで、耳にしたことのなかった、日本人とはとても思えないような素晴らしい音の英語を聞きました。

中学に入ったころから、英語には関心があり、毎日、基礎英語というラジオ番組を聞いていました。

その放送の直後に、「英語会話」という放送が始まります。

基礎英語では、本当に、単語の発音の仕方とか、基本中の基本を学びました。

たまたま、この番組が終わっても、ラジオを消さずに聞いていたら、信じられないほど素晴らしい発音とヴォリュームの英語が聞こえてきました。

「松本亨先生の英語会話です」

このアナウンサーの声で、話し手が日本人であることを知り、驚きました。

この先生の番組を聞いているうち、余りに素晴らしい内容に、いつの間にか正座をして聞いていました。

それ以来、「基礎英語」よりも熱心に、松本先生の番組を聞くようになりました。

その番組の中で、松本先生がおっしゃったのが、英語は、英英辞典を引きなさい。という言葉でした。

以来、現在まで、英英辞典は、私にとっては、愛読書になっています。

時に触れ、英英辞典については、生徒さんにも説明したことはあるのですが、残念ながら、なかなか実際に手に取ってくれる人は、あまりいません。

あらためて、このコラムを利用して、英英辞典のお話を折に触れ、させていただこうと考えています。

 

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