英検1級に出そうな単語たち(その3)

1級の単語には、どちらかというと陰気なものが多いような気がします。もちろん、名詞にはあまりそうした感じは付きまとっているわけではありませんが、形容詞や動詞にはそうした物がよく見られるように思います。今回もキクタン英検1級からピックアップしたことばを、いくつかの辞典で調べてみました。

impediment =a hindrance or obstruction in doing something.(何かをするときの邪魔もの、障害物)この言葉の使い方には、もう一つspeech impediment というのがあって、この意味は、a defect in a person’s speech, such as a lisp or stammer です。lisp は「舌足らず」stammer は「どもる」ことですから、「言語障害」の意味になります。(ある人の話すことの障害、例えば舌足らずの子供っぽいしゃべり方や、どもり)
His poor health is an impediment to his study. (健康がすぐれないことが、彼の研究の障害になっている)

grievance = a real or imagined cause for complaint(不平の原因となる現実の、あるいは想像上の原因)imaginedになっているところが面白いですね。Oxfordの例文はa website which enabled staff to air their grievances でした。「職員のうっ憤を晴らすことのできるホームページ」というような意味でしょうね。

fiasco = a complete failure, especially a ludicrous or humiliating one (完全な失敗、特にばかげた、あるいは恥ずかしいもの)とありました。例文はHis plans turned into a fiasco. (彼の計画は完全な失敗に終わった) The movie was a commercial fiasco. (その映画は商業的には大失敗だった)など。

propensity = a tendency to a particular kind of behavior(特定の行動をする傾向)ですが、手元にあるキクタン1級の例は次の3つ。a propensity for gambling, a propensity to exaggerate, そしてShe has a propensity to talk too fast.(順に、賭博癖、大げさに言う癖、彼女は早くしゃべりすぎる傾向がある) どうもあまり良い印象を残すことばではなさそうです。ちなみにOxford Advanced Learner’s Dictionaryの例は、He showed a propensity for violence. (暴力をふるう傾向がある)と、「オーバーに言う癖」でした。

最後にordeal = a difficult or unpleasant experience(難しい、または不愉快な経験)例文は、The hostages spoke openly about the terrible ordeal they had been through. (捕虜たちは自分たちの経験したひどい経験を、はっきりと語った)でした。
目についた、なんとなく不愉快そうな単語でした。

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