音読からの英語力増強(1)高校生編

音読に対する注目が高まっています。

エブリでは、以前から、音読をレッスンの冒頭に取り入れ、英検や、TOEIC、あるいは高校生の英語学習などで効果を上げてきました。

今回は、この音読をどのように活用するのか、特に高校生の方たちを対象にお話しします。

思春期になると、なかなか声を出して英語を読むことに抵抗が生まれます。

授業などでは、先生が声を出しても、ほとんどの生徒は唇を動かすだけ、という状況が多くみられます。

お勧めするのは、一人で学習しているとき、または少人数で学んでいるときの音読です。

この時、注意していただきたいのは、1回読んで終わり、ではない、ということ。

あるサイトでは、30回程度音読することを勧めている方もいらっしゃいました。

教材は、ご自分のレベルに合わせた英語長文。

一文一文が独立した「暗誦文例集」ではなく、ストーリィです。

いまは、音声が附属になっている教材がとても多いので、ぜひ、音声を聞きこんでほしい。

そのあと、できれば、1行ずつ音読していきます。

これも、最初は、一部分ずつ、かっちり言えるようになったら、次の部分に取り掛かるようにします。

ある程度、練習を続けると、一文がスムーズに読めるようになりますから、そうしたら、次の文でも同じ作業を続けていきます。

これを、家庭学習をするたび、毎回続けてください。

そして、毎日、数行でいいので、前にやったところをおさらいして、2-3回読んでみて、その後、同じプロセスで新しい部分を読んでいきます。

教科書とか、自分の学力に合ったレベルがよい、と言いました。

これは、意味内容が頭に入ってきやすいためです。

英語の意味を取っていくとき、はじめは訳を考える事からスタートするのはやむをえません。

でも、この作業を重ねていくと、頭の中で、わざわざきちんとした和文に直さなくても、ある程度、意味が取れるようになってきます。

もっと続けると、英語がそのまま、頭の中に入ってくるようになってきます。

つまり、英語のパターン(文型)がある程度整理されて、記憶されたことを意味します。

これが、音読の持つ、大きな効能です。

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