高校生編の2回目です。
前回、高校生の方の音読活用法についてお話ししました。
このとき、すこしずつ、英文の意味が、訳さなくても理解できるようになる、と書きました。
さて、ここです。
わたしたちが、英会話に対して、苦手意識を持っているのは、この「訳さなくても理解できる」レベルの英語に達していないためです。
よく言われることですが、日常的に話している表現自体はそれほど難しいものではありません。
ところが、私たちの多くは、言いたいことが、うまくいえないまま、相手の言っていることも十分に聞き取れない。
なぜでしょう。
英文を覚えていないからです。
簡単な例でお話しします。
たとえば、「わたしはコーヒーが飲みたい」という場面。
I want coffee. でも、I want to drink a cup of coffee. でも、すぐに思いつけば、それを口にすればよい。
ところが、残念ながら、ある程度文法的な発想をしないと、なかなか作文ができない。
わたしたちは、英会話というものを、「瞬間的英作文」と考えています。
つまり、「じぶんがいいたいこと」を、瞬間的に、文法を考え、単語を当てはめ、発音チェックをして声に出す、ということです。
もちろん、詳しく分析すれば、そうなるのでしょうが、実際には、「言いたい内容」に該当する表現を知っているかどうか。
もっといえば、該当する表現を何度も口にして、覚えこんでいるか。
これにつきます。
この練習が音読なのです。
なぜ、それが可能なのが、次回お話ししましょう。