高校生編なのに、小学生の話が出てしまいました。
でも、音読することで、
①英文を(繰り返し)見る。
②英文を(何度も)声を出してよむ。
③英文を(意味とともに)頭の中にストックする。
④英文法により、ストックされた英文が整理される。
という働きがあるのは、ご理解いただけたと思います。
これによって、英語を使っていくうえで、最も重要な、
「いつ、どんな時に、どのような英語を発信すればよいのか」
という回路が頭の中に形成されます。
いままでに、何人もの学生さんがエブリで学んでくれましたが、経験的には、エブリ専用の音読教材を使い続けることが一番、効率が良いようです。
つまり、「毎回、同じテキストで音読、暗誦学習を続ける」ということです。
なぜでしょう。
学校で使っている教科書を使って、音読したかたも多くいらっしゃるのです。
でも、エブリ用のテキストを使っている方に比べて、どうしても効果がいまひとつでした。
理由として考えられるのは、次の2点です。
①学校の記憶と結びついている。
したがって、学校での英語について、あまり良い記憶(イメージ)がない場合、そちらと結びついてしまう。
②中間、期末などの定期試験ごとに、暗誦する部分が変わってしまい、せっかく覚えたことが、徹底的に定着するひまがない。
そこで、現在では、エブリのテキストを選ばせていただいて、それについて、完全に覚えてしまうまで繰り返す方法を取っています。
ですから、ご希望に応じて、先ほど例に出させていただいた小学6年生の生徒さんについては、中学レベルの教材をマスターした後、「クマのプーさん」の英文版をつかいました。
また、以前、東大に行かれた方たちの出た高校生クラスでは、「星の王子さま」の英訳版を利用しました。
好きな作品を音読していくと、だんだん、全体のどこまで征服した、という達成感もありますし、また、毎回の暗誦がとても楽しみになってくる、というのもあります。
「プーさん」の暗誦では、最初のストーリィを暗誦するだけで、30分近くかかってしまいますが、本人はとても喜んで毎回、声を出してくださったので、とても効果が上がった、と言えると思います。