理想の授業 2012年9月10日 2019年2月2日 以前、高校教師をしていた時代に、どちらかというと一部の予備校講師のような考え方をしていた時期があります。つまり、授業とは、一種のエンターティンメントである。内容を理解させると同時に、楽しませる授業づくりが大切なのではないか、と。最近、高校で教える仕事で、実際に教壇に立つにあたり、勉強を教えるということはどういうことかを改めて考えることになりました。以前、ある方のブログで、伊藤和夫さんや、中原道喜さ… 続きを読む
Drought Is Withering U.S. Crops. 2012年9月9日 2019年2月2日 最新号のTIMEの記事からです。この記事によると、現在、アメリカ中西部では大変な干ばつに苦しんでいるそうです。…but what has happened to the American Midwest this summer has been practically biblical. このbiblical という言葉は、もちろんBibleからきた言葉で、「聖書の、聖書から出た」という意味ですが… 続きを読む
もらい泣き 2012年9月8日 2019年2月1日 冲方丁(うぶかた・とう)さんの新作です。連作するコラムで「怒り」か「泣き」をテーマに書きたい、という企画自体、非常にユニークなのですが、一つ一つのお話が、わずか数ページの中に、ギュッとエッセンスが詰め込まれている感じです。これは冲方さんがいろんな方に聞いて回ったお話を、アレンジされたものですから、全部が完全な実話というわけではないのですが・・。たとえば、こんな話があります。念願の子供が視力薄弱だっ… 続きを読む
訳すことの意義 2012年9月7日 2019年2月2日 松本亨先生は、「英語は訳さなくてもわかる」とおっしゃられて、英語は英語で理解して、自分の記憶にある英語表現を使って、自分の言いたいことを表すという主張をされていました。わたしは、「訳読」という方法は、ある程度の人数の学力レベルの違った集団を相手に、英語を教えるにはかなり有効なものだと考えています。わたし自身、できるだけ英語で理解するように努めているつもりですが、他の人に英語の内容を伝えるのであれば… 続きを読む
新・英作文ノート 2012年9月4日 2019年2月2日 英作文の参考書や問題集は、基本的にはパターンが決まっていて、冒頭に暗誦用の例文が出て、そのあとそれを応用した形での作文を書く、という形のものが多くみられます。日栄社の「新・英作文ノート」(宇佐美修・編著)はこのパターンとは違い、類似表現をたくさん思い出してから、英作文を書いていくという方法を使っています。日栄社の教材は、興味深いものが多いのですが、これもそうしたもののひとつであるといってよいでしょ… 続きを読む
暗誦の意義 2012年9月3日 2019年2月2日 暗誦を勧めていると、尋ねられる代表的な質問が、「でも、相手が同じ表現で返してくる可能性は薄いじゃないですか」確かにその通り。いくら会話を覚えても、テキストに載っている会話があいさつのような、決まり文句のやり取り以外で繰り返される可能性はほとんどありません。この間も、「相手がお休みしている、という状況の会話を覚えて電話したら、その人が出てしまいました」って、それはそうでしょう。だからといって、会話を… 続きを読む
TOEIC100点UPへの道 2012年8月31日 2019年2月2日 100点アップといっても、現在何点なのか、で話は違ってきます。いずれにしてもまず取り組んでいただきたいのは音読です。現在、エブリでよく利用しているものが講談社インターナショナルから出されている「英会話・ぜったい・音読」(標準編)です。これは中学校3年生用の教科書から抜粋した教材で構成されている、音読用のテキストです。このテキストを利用することで、英語の基本的な組み立てが見て取れるようになります。英… 続きを読む
ミステリ十二か月 2012年8月30日 2019年2月2日 表紙のかわいらしい猫の探偵たちの絵で、なんとなく子供向きの本なのかなあ、と思わせられてしまいます。実は、読売新聞に連載された、ミステリ小説の紹介の記事なのですが、名アンソロジストにして、ミステリ作家の北村薫さんの作品ですから、選ばれた作品は、いずれも上品、かつ読みごたえのある作品ばかり。スタートの1月は、子供向きの本から紹介を始めて、はじめてミステリに親しもうという方には、肩の凝らない本ばかり。な… 続きを読む
単語を覚える 2012年8月28日 2019年2月2日 英検1級で驚かされるのは単語のむずかしさです。おそらく、準備をあまりしないで受験された方は、選択肢にほとんど知っている単語がないので、びっくりされるのではないでしょうか。そういう意味では、英検1級というのは、私たちが、意識して覚えざるを得ない単語を勉強する機会を与えてくれる機会なのかもしれません。最近は「でる順パス単」とか「キクタン」といった教材も出版されて、単語の勉強も少しは楽になってきました。… 続きを読む
小説のペース 2012年8月27日 2019年2月2日 海外の小説をお読みになる方ならお気づきだと思いますが、日本の小説とアメリカなどの小説とでは、物語の進行のペースがかなり違う印象を受けます。最近、Daniel Suarez という人の”Daemon”という作品を読み始めましたが、なかなか本題(?)というか、事件が明確な形をとってこないため、進めなくなってしまいました。評判のよいエンターティンメントらしいので、それなりの期待もあったのですが、おそらく… 続きを読む