小鷹信光「私のペイパーバック」(早川書房)

「集めも集めたり一万冊。男なら、ここまで惚れろ!」高校三年生の時、兄から渡されたミッキー・スピレーンの小説を読んだのが、ペイパーバック体験の始まり。当時、一部120円程度だった新刊に対して、古本屋で手に入るペイパーバックは、一冊20円程度。貧乏学生にとっては、大変ありがたい話だった。その後、この、わら半紙のような紙を、はでなカラーイラストの表紙でくるんだ小説本の世界に夢中になってしまう、小鷹信光さ…

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