児玉清さん

児玉清さんの遺稿集、「すべては今日から」を読みました。早いもので、児玉さんが亡くなられて1年がたってしまいました。ごく最近まで、TVなどでよくお見かけしていた気がするのですが、もうそんなにたってしまったのか、という気持ちになります。児玉清さんが、わたしにとって、印象的な俳優になったのは、2008年に放送された「鹿男あをによし」がきっかけでした。いつも、上品で、善人役を演じてきた児玉さんが、実は・・…

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パンとスープとネコ日和

町内でも親しまれた「お食事処 カヨ」を経営していた母を失って、それまで編集者をしていたアキコは、人事異動できょうみをもてない部署に配属になった。結局、アキコは会社を辞め、自分の心地よいお店を開くことになる。アキコ、53歳。お店のある建物の上の階は、アキコの住居でもある。そしてここには、毎日アキコの帰宅を待ち望んでいる、ネコの「たろ」がいる。紆余曲折ありつつも、毎日、がんばって過ぎていく一日一日を描…

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大野更紗「困っているひと」

ある日、原因不明の難病を発症した大学院生女子の、冒険、恋、戦い――。知性とユーモアがほとばしる、命がけエッセイ!という宣伝文句が、まさにオーバーではない本がこちら。これは、たいへんな本です。金曜日の夜、読み始めて、土曜日の朝には読み終えました。それまで、エネルギッシュな大学院生だった大野更紗さんが、突如、全身が痛いという奇病にかかり、あちらこちらの病院にかかってもらちが明かず、やむなく東京の某病院…

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英語基礎速習コース

英語集中コースの基礎速習レッスンを説明させてください。音読と基礎文法とを組み合わせたレッスンです。このレッスンは、「英会話・ぜったい・音読」の標準編をテキストにしています。この本は、中学校3年生用の教科書のレッスンを抜粋して編集したものです。英語の達人といわれる先生方がよく口にされる、「中学英語をマスターすれば英語のコミュニケーションは8割大丈夫」という言葉があります。それを実践しようというのが、…

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英語集中レッスン

現在、キャンペーンとして英語集中レッスンを実施しております。(電話でのお問い合わせは052-934-1030、メールならこのHPからどうぞ)特に就職活動や、お仕事で英語力アップの必要性に迫られている方に最適です。TOEICや英検、必要に応じてTOEFLといった試験を受けなくてはならない方、またビジネス交渉などで英語を使ってお仕事をしなくてはならない方、そして4月から始めた業務で、英語を話さなくては…

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ECC English 6月号

今月のECCEnglish に興味深い記事があります。ニュースリスニングの能力を高めるための講座なのですが、具体的な練習の方法が書かれています。まず、ニュース英語を一回聞いてみます。そして、想像上の聞き手に対して、どんな話だったかできるだけ詳しく説明します。そのあと、同じニュースを3回繰り返して聞き、同じように想像上の聞き手に対して説明をします。ここまでで、本文として読まれている分のどこまでが説明…

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「鹿男あをによし」を覚えていますか?

今をときめく玉木宏、綾瀬はるか、そして多部未華子といった豪華キャストで2008年に放送されたテレビ・ドラマ「鹿男あをによし」。予告編で、鹿がしゃべる、という設定で、ばかばかしい、と思ってしまった方が多かったようで、視聴率的には10パーセント前後を低迷したようですが、その後、DVD化されて売れ行きを伸ばしているという情報も耳にしました。東京のとある大学で研究にいそしんでいた小川(玉木宏)は、生まれた…

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英検クラスの予習が大変?

エブリでは、英検1級クラスを現在、3講座開講しています。各クラスに参加されている方のすすむペースはさまざまです。先日、こんな悩みをおっしゃられる方がいらっしゃいました。学生なのですが、学業とエブリのレッスンの予習とが負担が多くて大変です。どうしたらよいでしょうか。基本的に、本業である勉強の方に力を注いでください。エブリには、大人の方でお仕事とレッスンとを両立させている方も見えますし、もちろん学生の…

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新・平家物語(ふたたび)

現在、吉川英治の「新・平家物語」を読んでいます。講談社から出た、多分最初の全集で、長い長い「新・平家」が全6巻でおさめられている本です。NHKの大河ドラマでも「平清盛」をやっているので、以前読んでいて途中でやめてしまったのをもう一度読んでみる気持ちになりました。「新・平家」では清盛は、ちょうど真ん中あたりの3巻で亡くなります。テレビでは、松山ケンイチさんの清盛は、まだまだ若く、精力にあふれています…

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田中小実昌さん

この間、「テルマエ・ロマエ」の三巻を読んでいて、懐かしい名前に遭遇しました。田中小実昌さん。もうなくなられてずいぶん経ちますが、田中さんの訳された文庫本で、すごく印象的なエピソードがあります。60年代、007などスパイ小説がはなやかなりし頃に、「部隊シリーズ」という小説がありました。これはマット・ヘルムというエージェントが活躍する、いささか冷酷なところのあるアクション小説でした。早川書房でシリーズ…

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