英英辞典のおもしろさ

はじめて松本亨先生の授業を受けるために上京した時、持っていった英和辞典を取り上げられて、開拓社の「新英英大辞典」を買うことを勧められました。もちろん、それまで英英辞典を見たことも使ったこともなかったので、不安だったし、当然のことならが、レッスンの予習復習を英英辞典だけでする、というのは、何をどうしていいのかわからなくて、苦労しました。でも、松本先生の言われたとおり、英英辞典だけを持ち歩いて、それば…

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「時代に合わせた変更」は、必要?

先日、岩波書店から出版されていて、いまや古典となっている「ドリトル先生物語全集」というシリーズがあります。以前、お話しした通り、わたしは小学生時代に、毎月栄の百貨店に行き、月々1冊ずつ買ってもらっていました。ヒュー・ロフティングというイギリスの方が原作を書かれて、全12巻ものシリーズです。最近、ようやく、新訳版が出版されることになりました。角川文庫から、ゆっくり目のペースで出版されています。この訳…

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ドリトル先生が月から帰ってきたわけ

ごく最近、カドカワから「ドリトル先生と秘密の湖」という、作者ロフティングの遺作、3作のうちの1冊目が刊行されました。実は、この本のあとがきに、「ドリトル先生」のお話が、ドリトル先生が月へ行った後、作者のロフティングさんは、絶筆する予定だった、という挿話が書かれておりました。わたしは、この「ドリトル先生物語全集」を全巻そろえて何度も読み込んできたのですが、この全集では、ロフティングさんのバックグラウ…

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ドリトル先生と秘密の湖

今日、本屋さんに出かけたら、新刊で、上記の本が出ていました。これは、以前、岩波書店から出版されている、井伏鱒二さんの翻訳による「ドリトル先生物語全集」の新訳です。わたしは、小学生のころから、ドリトル先生物語全集を、毎月、父から買ってもらい、夢中になって読んでいました。いまでも、内容は、ほぼ覚えているほどです。でも、新しいバージョンのドリトル先生は、ある意味、驚くほど変わっていました。一番大きいのは…

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英作文問題集が姿を消した?

たまたま、今日、用事があって、本屋に出かけました。用事というのは、英作文の参考書さがしです。実は、高校でも講師として授業をさせていただいているので、その関係で、毎週、英作文のクラスを担当しています。当然、文法項目別であったり、表現内容別であったり、英作文の問題集や、参考書の類が必要になります。そこで、今日も、書店で、英語参考書のコーナーに出かけたのですが、奇妙な事に、いつも見かける参考書の類があま…

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英作文をやりましょう!

わたしは、高校生のころに、当時NHKのラジオで、「英語会話」を放送していらした松本亨先生にあこがれて、何冊か出版されていた表現集を買って読んだり、東京で行われた先生の講演会などに参加していました。幸い、夏休みに、直接、松本先生から指導を受けることができる、という講座があったため、なんとか父親に頼んで、参加させてもらいました。この時、先生が担当されていたのが、「英作文」の講義で、参加していた生徒は5…

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基礎英作文問題精講(花本金吾・著)について

花本金吾先生の著作には、とても味があります。花本先生は、通訳ガイドの参考書、英作文をはじめとする受験参考書など数多く執筆されています。しかも、その一冊一冊が、非常に味わいのある作品になっています。わたし自身も、通訳ガイドの参考書をたまたま古本屋さんで手に取り、はしがきに書かれていた先生ご自身の苦労話に感銘を受けて、そのほんをかったきおくがあります。花本先生の著書が、味わい深いのは、先生ご自身の自学…

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100分で名著;ドリトル先生航海記

結構、熱心に視聴している番組に、NHKのEテレの「100分で名著」というものがあります。これは、先日も、「源氏物語」のウェイリー訳の英語版を、さらに日本語に訳す、という結果、生まれた、独特の、詳しい説明の入った「源氏」を放送してくれました。とても興味深いもので、実際に読んでみたいと思いました。そして、今月は、私にとっても愛読書の、「ドリトル先生航海記」が、名著に選ばれました。これは、たいへん思い出…

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ドリトル先生の旅行記

ドリトル先生物語の第2巻は、「ドリトル先生の旅行記」です。The Voyages of Doctor Dolittle というのが原題です。この物語を初めて手に取った方は少し驚くかもしれません。というのは、1巻では、ドリトル先生と、動物語との出会い、そして、それにともなう、アフリカ旅行、という流れでした。ところが、2巻の「旅行記」では、先生の助手になる、トーマス・スタビンズくんが登場します。実は、…

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英語の新しい学び方(つづき)

少し間を置いてしまいましたが、英英辞典についてのお話です。私たちは、例えば、「おもしろい」というと、interesting を使って書くことが多いですよね。実際、interesting を、手元にある英英辞典で引いてみます。interesting = engaging the attention or curiosity というのがでてきました。これを、たとえば、「今日の番組はおもしろい」という内…

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