音読をおこなう方法

このブログでは、いままで何度となく、音読の重要性について、お話してきました。今日は、音読をおこなう方法について少し詳しく述べてみたいと思います。音読をする前に、まず、ターゲットになっている英文をくりかえし聞くことが大切です。単数、複数、冠詞など、まちがって覚えてしまうと、あとで直すのが大変ですし、それ以上に自然なリズムを記憶しなくてはいけません。つぎに、単語を一つずつ、発音練習していきます。たとえ…

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復習の難しさ

英語がことばである以上、くりかえしがもっとも大切な学習プロセスです。もし「この表現は聞いたことがないから間違っている」と判断できるようであれば、ノンネイティブとしては、かなり自信を持っていいレベルでしょう。このレベルを目指すためには、復習が絶対必要です。私たちはついつい、新しい教材に目移りしてしまい、教科書でも参考書でも、ページを進めることに一生懸命になりがちです。でも、もし、今までに扱ってきた教…

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日本人に発音しにくい音

音読の指導をさせていただくと、思いがけない音が、発音しにくいことが分かります。代表例が複数形や3人称単数の s です。たとえば、residents というべきところを resident と単数にしてしまう方がとても多くいらっしゃいます。これには、二つの問題があるようです。ひとつは、音自体の性質の違い。単数形 resident の場合には、末尾t 音は、軽く上の歯茎の後ろに舌先が当たるだけで、音自体…

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英英辞典の使い方

次の英文を見てみましょう。Japan is now facing a shortage of energy; therefore, the improvement of alternative energy sources such as solar, geothermal and wind power is urgent. (訳;日本は今、エネルギーの不足に悩んでいる。したがって、代替エネルギー…

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英語力に結びつく音読

音読を、実際に利用できる形の英語力まで結び付けるにはどうすればいいのか。音読には、大きく分けて三つの役割があります。まず、第一に英語音を、自分の発する音として知ること。ふたつめが、英語の表現の言い換え練習をして、いいなれること。最後に、くりかえして意識的ではなく、表現をからだにしみこませること。一つずつ、見ていきましょう。英語音は、自分にはなじみがうすいので、ほっておいたのでは、言えるようになりま…

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音読は逆効果?

エブリでは、英語の音読を学習方法としてすすめています。ただ、むやみに音読をすすめているわけではありません。最近、インターネット上で、「早い時期に音読をすることで、よくない影響がある」という文章を読みました。その文章を要約すれば、「まちがった発音、独りよがりの発音で音読をくりかえしても、悪いくせを身につけるだけ」ということです。これは正論だと思います。その方はゴルフの例をあげていらっしゃったと思いま…

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音読で注意するべきこと( s の消滅)

数多くの生徒さんに、音読を実践していただいていますが、注意点があります。一番大きな問題は、音読をくりかえしている間に、自分で英文を変えてしまうことです。これは、複数形のs を消してしまう、といったくせのことです。たとえば、Japan is one of the biggest nations in the world. という文があったとしましょう。よく聞いてみると、3分の1位の方が nation…

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「英会話・ぜったい・音読」(標準編)講談社

本書は、エブリの暗誦用教材として利用させていただいている本です。現在では、シリーズが全6巻となり、標準編はその3冊目にあたりますが、もともとはこれが最初に出されたものです。構成は、冒頭50ページに、国弘正雄さんの「音読のすすめ」と千田潤一さんの「音読の方法」がまとめられています。国弘さんの「只管朗読」(ただひたすら朗読)というのは「英語の話し方」という著書の中で述べられたものでした。音読用の独立し…

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英英辞典への招待

英語の勉強に関するアドバイスで、定番のように言われることばがあります。いわく、英英辞典を使いましょう。問題は、何を、どう使うか、です。日本の辞典でも、学生用と一般用がありますが、もちろん英英辞典でもおなじです。英英辞典では、多くの場合、利用者に、外国人学習者も想定していますから、選択肢はもっと広いことになります。つまり、英語を母国語として使っている人のうち、学生をはじめとする学習者と、一般の利用者…

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