名古屋英語クラブへのご招待

「タイム」という英文週刊誌があります。この雑誌は、ある意味で、英語の勉強をしている人たちにとって一つの頂点と言っても良い刊行物です。簡単にいえば、英文がなかなか難しい。ニュース週刊誌ですから、扱っている内容自体が、すごく専門性が高いというわけではありません。ただ、英語の新聞とはすこしちがっています。書かれている文章の「気取り」というか、「難しさ」というものに、独特のスタイルがあります。もちろん、あ…

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天才はうらやましいか

本当に天才としか呼べない人たちがいます。わたしが高校で教えていたころ、Aくんがいました。かれは、英語の授業中に、物理の本を広げていました。普通だったら注意するのですが、彼の場合には特殊事情がありました。この時もそうです。訳読の作業が一段落したとき、突然、手を上げて、「先生、質問があります」といいます。それからおもむろに机の上に重ねられていた物理の本をどけ、ノートを持ち上げると、その下にあった英語の…

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短文によるサクサク英会話

音読と、確実な基本の確立で、お勧めしているのは、短い文で話すことです。話すことに限らず、わたしたちは、日本語に甘えています。言い換えるなら、「・・・が」とか「・・なので」とかで繋げて、文をどんどん長くしてしまう。長い文はわかりにくい。日本語でももちろんそうです。英語だったら、言うまでもなく、その通りです!そこで、ぜひお願いしたいのは、中学レベルの基本文をきちんと覚えて、それを使って伝達する、という…

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和文英訳「お父さん、ごめん」(4)

NHK「実践ビジネス英語」ライターズ・ワークショップ2008年6月号課題。(課題4段落)受験体験からたくさんのことを学べるのは、失敗した人間だけに与えられた特権である。一生懸命努力したが、力及ばず報われなかった。悔しい。情けない。あんなに頑張ったのに…。世の中って、思ったようには回っていかないものなんだな、と思い知らされる。それがいいのだ。確かに失敗はしたかもしれない。でも、受験の失敗から人生を学…

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和文英訳「お父さん、ごめん」(3)

NHK「実践ビジネス英語」ライターズ・ワークショップ2008年6月号課題。(課題3段落)入試に限らず、子どもがなにかに挫折したり、壁にぶつかったりしたとき、父親自身が、失敗を糧に困難を乗り越えながら、ここまでやってきた人間として、子どもの目の前に存在しているということは大切だ。入試の失敗なんて大したことじゃない、人生の予防注射みたいなものさ、と意気消沈している子供に語りかけよう。そのときのお父さん…

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和文英訳「お父さん、ごめん」(2)

NHK「実践ビジネス英語」2008年6月号ラーターズ・ワークショップから。さて、「お父さん、ごめん」の第2回です。(問題2段落)「いいんだよ、いいんだよ。」こんなときのためにお父さんがいるんだから。ドーンと頼ってくれていい。お父さんはこれでも案外キミの役に立つんだぞ、と言いたかったけど、言えなかったよ」と友人は笑う。そりゃあ、言えないだろう。だが、同じ子を持つ父親として、時に子供たちに背を向けて仕…

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和文英訳「お父さん、ごめん」(1)

NHK「実践ビジネス英語」のライターズ・ワークショップ2008年6月号課題で書いてみたものです。出題を担当されている佐藤昭弘さんは、このコーナーは「日本語の問題文を自然ないい英語」で表現する力を磨く場である、とのべていらっしゃいます。このことも踏まえて、できるだけメッセージを「英語としてわかりやすい」文を書くようつとめたつもりです。情報の出し方では少し工夫をしてみました。コーナーでは、和文が全文掲…

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わかりやすい文を書く秘訣

英文の書き方に関する本を読んでいると、日本語の文章読本に書かれていることと同じようなことが書かれています。最近気がついたのは、「文を短く!」というアドバイス。たしかに、短い文を使うと、趣旨が明確になります。文を書くことの目的は、読んでもらうことです。読んでもらうためには、一回、目を通せば言いたいことが通じる文でなくてはなりません。読み直したときに、ごちゃごちゃしている、と感じたら、どんどん文を切っ…

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消しゴム2丁拳銃?

ノートをとっていて、間違えたらどうしますか。消しゴムで消す、という方がたくさんいらっしゃると思います。ロケット学者の糸川英夫さんという方が、勉強の仕方の本を書かれています。この本に、「消しゴムは使うな!」という言葉が何度も出てきます。糸川博士によると、間違いというのは、自分の弱いところをはっきり示してくれている。これは天の声のようなもので、弱点を教えてくれているのである。それを消しゴムで消してしま…

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