具体的に語る

英語に限らず、他の方にお話をする場合には、具体的に語ることがとても大切です。ペットを飼うことの大切さを話すとします。ペットを飼えば、気持ちの上で癒しになる、命の大切さがわかる、そして、物事に対する愛情を持つことができる、と言ったとします。このとき、ご自分が飼っていた犬の話をいれていただくと、聞いている方にも想像しやすい、わかりやすい話になります。癒す、といわれても、どういう点でなのかわかりません。…

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「論理的に考える技術」

英検1級のスピーチの方法をお話しするときに、「頭の中で図面を描いて、できるだけそれを伝えるようにするとわかりやすいスピーチになる」という説明をすることがあります。これは、村山涼一さんがソフトバンクから出している「論理的に考える技術」を参考にした言い方です。この本の中で村山さんは、「図形化することで考えはこんなにまとまる」というアイディアを中心に話を進めていきます。まず、考え方のパターンを提示します…

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音読で一番大切なこと

英語を音読していると、つい陥ってしまう悪い癖があります。それは、自分なりの音を出してしまうこと。わたしたちは、生まれたときから日本語になじんでいますから、新しい音を聞くと、日本語の似た音を探します。そして、それを口にします。残念ながら、それをしている限り、英語らしい音声を生み出すことはできません。繰り返し練習しても、日本語英語の再生産になってしまいます。そこで、やってほしいことがあります。CDなり…

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目標を持つということ

英語の勉強をしたい、とエブリの門をたたかれる方には、さまざまな方がいらっしゃいます。英検1級、準1級あるいはTOEIC900といった明確な目標を持っていらっしゃる方、それから、英語が話してみたい、という漠然とした目標をお持ちの方などです。勉強をして、一番効果があるのは、具体的な目標を持っている方です。どうしてか、というと、無駄がないからなんです。例えば、ある大学を目標として考えているとします。過去…

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さあ、どちらを雇いますか?

清楚な服装の、おとなしい(おとなしすぎる?)女性。予約の時間の少し前に現れて、静かに待っています。あなたがあいさつしても、はっきりとした返事が返ってきません。高校名は?とたずねても、「・・高校」と、肝心なところが聞こえません。学校の成績はよく、特に数学系が得意。きちんと座って、うつむいたまま、淡々と履歴を語ります。次の面接希望者は、男性。約束の時間に10分ほど遅れて、ラフな格好で現れた彼は、大きな…

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帰ってきた音読

休んでいたレッスンを再開したら、あっという間に記憶が戻ってきました!と、Tさんはうれしそうに語ってくださいます。2年ほど前まで、Tさんはエブリで毎週レッスンを受けてくださっていました。そのとき、暗誦に使っていたのがDHCの「ニュース英語のリスニング(基礎編)」でした。レッスン再開にあたって、同じテキストでレッスン1から始めてみました。前に覚えていたときには、ずいぶん時間もかかりましたし、読み方もご…

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音読は準備体操

英語の勉強に取り組むとき、気分が乗らないことはよくありませんか。そんなときにわたしは、これから勉強する教材を音読することにしています。音読することで、自分自身の気持ちが「英語をやるぞ」という感じになってきます。同時に、音読である程度教材に集中することができ、自分の意識を高めることができます。実は、このような発言をしている人は多くて、音読を勧めている先生方は、みなさん、勉強の前に読む、とおっしゃって…

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英語の文型と文法

NHKラジオ「続基礎英語」のテキストを基にまとめられた会話英語の教材です。エブリ創設の頃、中学生および大人の方でもう一度英語を始めよう、という方たちの暗誦教材として長らく利用させていただきました。その後、絶版となってしまい、残念ながら現在では全く手に入りません。この本のよいところは、中学2年生用の文法がきっちりと会話の中で利用されていること。暗誦することで、間違いない英文法力を身につけることができ…

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絵のレッスンを受けて感じたこと

むかし、絵のレッスンを受けていたことがあります。子供だったので、そのレッスンで、好きなマンガのキャラクターを書いていい、と言われるととてもうれしかったことを覚えています。ちょうど、レッスン用のカバンの中に入っていたあるキャラクターグッズをまねて、大きな画用紙に細かく描いたことを思い出します。普通のレッスンのときは、写生が多くて、あまり面白くなかったのですが、その時だけは楽しかったのです。ただ、実際…

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音読のための英語

よく指摘されることのひとつが英語の教材の「自然さ」です。スピードの点だけでなく、生活雑音や、自然なトークに見られるよどみ、言いなおし、間違いなどがない、ということです。だから、教材を音読しても意味がない、という結論になっているブログなども見かけます。でも、これはおかしい。たとえば落語のCDで、スタジオ録音と舞台の実況とでは明らかに音質や背景の音が違います。これは楽しみ方が違うと言ってもいいでしょう…

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