シャーロック・ホームズのすすめ

シャーロック・ホームズのすすめわたしは、コナン・ドイルの生み出した名探偵、シャーロック・ホームズのファンでもあります。ときどき英文のホームズ全集を手に取るのですが、ある物語にこんな一節がみられます。朝、親友のワトソンが寝ていると、ホームズが次のように声をかけます。“Very sorry to knock you up, Watson,” said he, “bu…

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理想の英語音声

理想の英語音声先日、ある授業で、生徒さんからご質問を受けました。英検でも、TOEICでも最近は、アメリカ英語にかぎらず、イギリス英語や、オーストラリアでの英語が用いられますが、どういう英語がよいとおもわれますか。もちろん、さまざまな英語に慣れておくことは大切だと思います。おそらく、聞き取りに関しては二つの側面があります。聞いてわかること。自分が、話す時に目指す、目標、あるいはモデルとしての英語。前…

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archrival のはなし

archrival のはなしarchrival ということばがあります。arch というのは「最高の」というような意味があるようで、ここでは、「生涯の敵」という感じでしょうか。実は、私の好きな作家、横溝正史さんの戦後の傑作、「本陣殺人事件」で、おなじみ金田一耕助がデビューします。それはこんなお話です。耕助のパトロン、久保銀造の娘が、土地の大地主の長男と結ばれることになりました。式が終わって、二人は…

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mistake が mistake でないとき(つづき)

mistake が mistake でないとき(つづき)前回、mistake と blunder の違いを書きました。mistake は、【判断ミス】で blunder は【無様な大失敗】という感じだと書いておきました。小学館の「ラーナーズ プログレッシブ 英和辞典」に次の例文がありました。His blunder cost us the victory. (彼の大失敗で、我々は敗れた)勝利を失うと…

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mistake が mistake でないとき

mistake が mistake でないときなんだ、このタイトルは、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。mistake という語と関連がありそうな言葉を調べてみました。他には blunder, error, slip などがあるようです。まず、mistake ですが、例によって、読みやすいAdvanced Learner’s Dictionary によると、an action …

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英語の授業をすべて英語で、は可能か2

英語の授業はすべて英語で、は可能か2どんなものでもそうですが、物事を学ぶには、まず基本から学ばなくてはなりません。よくいわれるのは、中国の人はすぐに英語を話せるようになる。とかヨーロッパ圏の人たちは、英語を流ちょうに話している、ということ。よく考えてみてください。高校生の時に勉強した漢文。あれって中国語ですね。よく見るとわかりますが、基本的な文法は、SV,SVC,SVO・・でしたよね?ヨーロッパ言…

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英語の授業はすべて英語で、は可能か?

英語の授業はすべて英語で、は可能か?現在、英語教育の改正が進んでいます。その目玉は、実用英語。早い話が、英語を話せるようにする、ということです。そして、そのために打ち上げられている方法が、英語の授業はすべて英語で実施する、というもの。少し考えれば、これがいかに暴挙なのか、すぐわかると思うのですが、なぜ、誰の反対もなく、スルーされているのかが、謎です。なぜいけないか。当たり前の話ですが、初心者のひと…

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